初窯で新しい釉薬の結果を残しておこうと、テストピースを考えた。小さな粘土板のものでも悪くはなかったが何か本物の釉薬の実感がわかないと思った。曲がりなりにも器であればイメージが膨らむと思った。昨年の陶芸教室で弟子が高台を削った残った粘土を片付けようとも思った。少し水を加えてその廃粘土をねった。塊りにまとまった所でそれを賽の目にシッピキで切った。それを菊練りした。その作業を3回繰り返した。略、均一に粘土が練れたのでそれを電動轆轤に載せて愚意呑みを作った。側面に一個、針金が通せる孔を開けた。せっかち虫がやっぱり騒ぎ出し速攻で焼こうとガスストーブで素焼きの蓋つきの器に入れて乾燥させた。

 

 

 

1時間半して、中の温度は100度を微かに超えたかな?容器に熱電対を差し込んで中の温度を測った。

 

 

このままガスストーブの上で熱しても、この容器の中は600度を超えないと思った。

 

 

愚意呑み2個、この素焼きの蓋つきの器に入れたまま軍手をはめて本間ストーブの中へ移動した。鉋屑を焚口に入れて着火した。薪を突っ込んで炎が大きくなった。この素焼きの蓋つきの器は気持ち赤くなっていった。薪がなくなった所で焼成終了にした。

 

 

翌朝、この素焼きの蓋つきの器を取り出した。中の温度は600度を超えなかったみたいで、その中に入れた愚意呑みは煤けて黒くなっていた。

 

 

 

 

弁柄と呉須で数本縦に線を引いた。線の上から半分は今回試す釉薬を、もう半分は土灰釉を掛けた。これで心残りなく初窯に火を入れられる。これらを棚板の上に置いて自作灯油窯『美土里」の蓋を下し、準備完了。明日は初窯焚きの予定にしよう。