バレンシア!スペイン第3の都市とは思えない、のどかさがあった。

昨晩の闘牛の陶酔をひきづったまま、朝のメルカード(市場)へ、

熱を冷ますかのように向かった。

バレンシア湾の新鮮な魚介類や、みずみずしい果物がたくさん!

80ペセタで、小袋たくさんのサクランボを買い、朝食代わりにする。

ランチはやはり、パエリア。バレンシアといえば。

インゲンら豆類と鶏肉のパエリアと、ニンニク風味のサーモン、

パン、苺ババロアにセルベッサ(ビール)で、なんと900ペセタ。

「ヘネラリフェ」という屋号の、忘れられないレストランだった。

ノルド駅のベンチで、転寝しながら人間観察をした後、

観光も飽きたので、映画を見ることにした。

「フリントストーン」550ペセタ。

英語にスペイン語の字幕と予想していたが、全編のスペイン語だった。

当時流行していたテレビドラマ「ツインピークス」のカイル・マクラクランが、

巻き舌スペイン語を話すことには、(もちろん吹き替え)絶句した。

映画は550ペセタと安かったが、ポップコーンが200ペセタだった。


そういえば、昨日の闘牛はマタドールが、超花形揃いだったと宿の

おじさんに教えてもらった。

エル・コルドベス!エンリケ・ポンセ!エスペルタコ!


この素晴らしい幸運を知っていたなら、ビデオカメラさえ買っていただろうな。