バルセロナで長居することもなく、移動することにした。

アンダルシアまで行きたいところだったが、移動距離を考え、

バレンシアまでにした。

バレンシアといえば、オレンジとパエリアのイメージしかなかった。

ENATCAR社のバスで2650ペセタ。

僕の記憶が間違っているのかもしれないが、当時スペインでは、

外国人料金があったように思う。スペイン人料金は1750ペセタ。

途中、休憩の時に、なぜかキンセ(15分)を、シンクエンタ(50分)

と勘違いして、あわや乗り遅れるところだった。

だんだんと、スペイン語のみでのコミュニケーションになってきた。

バレンシアのターミナルは、中心部から離れたところだったので、

市役所広場まで、市バスに乗り換えた。

まずは、オスタル・ウニバーサルにて、1800ペセタのシングル部屋を確保すると、

陽光あふれるバレンシアの街へと出かけた。

そういえば、バルセロナからの道のりで、美しい地中海が横たわっていた。

何かよい予感を、感じさせる蒼い海岸線だった。