トリノ近郊の小さな村まで、やって来た。

こうなったら、会えなくてもロベルトの家にだけは寄っていこうと。

山並みのきれいな村だったが、家を見つけることもできず、

なにか見所があるわけでもなく、トリノに戻った。

明日のユベントス対ACミランの試合のためにやって来た日本人

がたくさん宿にはいた。

ほんとうにサッカー・ファンは凄い。


ロベルトに会うことを諦めたので、明日には

フィレンッツエへ移動することを決めた。

最後に美味しいものでも食べようと、

佐藤君らと小さなイタリアンレストランへ。

気さくな店主と、おいしい料理。

トリノの締めくくりにふさわしい。

おいしかったほうれん草ソースのパスタは今も鮮明だ。


その足で、デッレ・アルビへ向かう。

ペットボトルの蓋ですら、持ち込み不可なのに、

スタジアム内は発炎筒が炸裂している。

試合前だというのに、サーポーターのボルテージは

上がりっぱなしだ。

試合は、Rバッジオばかり追いかけて見てしまった。

なによりオレンジ色の光と白い煙、観客のパワーに圧倒された。