すると、トレッキング・ガイドらしいタイ人青年がやってきて、

写真を見せながら、軽く勧誘された。

写真を見ると、象に乗ったり、筏に乗ったり、楽しそうだった。

「じゃ、行こうかな」

2泊3日で、いくらだったかは憶えていない。

1500バーツ前後だったのだと思う。

相場も確認せずに参加してしまったけれど、

いい瞬時の判断だったなあ僕にしては。

今考えると、当時は本当に若かったなあと思う。

日本から、シンガポール経由でバンコク、到着するなり深夜バスで

チェンマイ。そして、その足でトレッキング・ツアーに参加する。

今だったら、どれもシンドイと感じるのに。

ということで、段取りもわからず、必要ない荷物とパスポート等の

貴重品を置いておくことになった。

かなり杜撰な方法だった。

貴重品を大きめの封筒に入れ、それを厚手のビニール袋に入れ、

閉じたところをライターの火で溶かす。

そこにマジックでサインして。。。というものだった。

ほんと笑えるくらい杜撰だった。

そして、皆の待つピックアップトラックへと向かうのだった。

そうそう、今でも憶えているのだけど、朝食代金を払い忘れるくらい

あっという間に、到着~朝食~出発だった。

「待たせてごめんね」

そう言う僕を迎えたのは、「全然!」という言葉と皆の笑顔。

乗り込んだトラックの荷台には、先ほどのドイツ人女性と男性の4人、

アイスランド人の夫婦、イングランド人女性2人、そしてアシスタントの

タイ人のおっちゃんだった。