夜は、友人と協議のうえシェラトンに行くことにした。

ドア・ガールにシェラトンの漢字名を見せてタクシーに乗る。


なんとなく、想像していた方向と違う道をタクシーは進んでゆく。

なんだか怪しい。

なんとなく空港方面に向かっているようだった。

メーターがかさんでゆくなか、友人の沸点がやってくるのだった。

関西弁をまくしたて、ドライバーにつかみかからんばかりの勢い。

「もうええ、そこのヒルトンでええから降ろしや!」

激高というのは、言葉の壁を越える。

僕は比較的クールに英語で説明するものの、もちろん英語は伝わらない。

怯えたドライバーはメーターを倒し、なんとか探そうとする様子だったが、

もうコイツに付き合っていたら、どこにもたどり着かないと思ったので

降りた。

あれだけ激高していた友人だったが、ちゃんと20元の運賃は払っていた。

投げ捨てるようにだったが。


結局、ヒルトンのバーラウンジで、ガイドのK君が薦めていたビールを飲んだ。

「カールスバーグのCHILL」だったのだが、そんなにおいしくはなかった。

これなら、青島や燕京のほうがおいしいかもしれないな。