村の出口で、乗り合いが来ないか待っていると、

(ここが乗り場かわからないけれど)

1台の4WDが、地元のイエメン人4人と僕をのっけてくれた。

思いがけずヒッチ。

ただ、先ほどの5キロ手前のところで、4人は降りた。


僕と、その親切なおじさんは、ろくに会話もなりたたないまま、

サナア方面へ向かう。

僕はただ「サナア。ジャーミヤ。セントラル」を繰り返すばかり。

あとは、インシャラーだ!

途中、事故渋滞かなにかで、全く動かなくなった。

しばらくすると、来た道を戻るのだった。

まさか、僕をのっけているのを忘れて家に帰るのでは?

(といっても、このおじさんの家がどこかもわからないけど)

と、わくわくしていると、別のルートからサナアへ向かったのだった。

賢い!おじさん。

しかも、まったくのチェック・ポイントなし!

素晴らしい。

そして、なんとタハリール広場まで送ってくれた。

アッラーのお恵みを受けた。

もちろん、お金を請求されることもなく、恩きせがましい感じもなく、

僕を降ろすと、車は音もなく去っていった。

ロック・パレスよりも、このおじさんとの出会いが心に残った。