さあ、寝るか!というときにペレが部屋にやって来た。

「ワインを買ったので飲まないか?」


<その時の僕の頭の中>

①ペレはゲイだし。(それについては、最初の晩に宿の下のレストラン

でピザをシェアしながら、さらっと告白された。自然に。)

②部屋の貴重品が気になる。

③睡眠薬強盗だったり?


と、返答までの3秒に頭をよぎった。

でも、缶詰生活にあきあきしていたので、お呼ばれに応じる。

缶詰生活とは、あんまり見るものもないし、治安もよろしくないので、

日中はプラトー地区で、食事と散歩程度。夜間は完全に部屋の蚊帳の

中というもの。


ペレも、ガーナ査証取得のため、ガーナ大使館に行ったらしいのだが、

ロンプラの住所にすでに大使館はなく、移転先で振り回された散々な

一日だったらしく、疲れているようだった。

彼もドゴンの村には訪れたらしく、たくさんの購入物が、ダンボール箱に

入っていた。見せてくれた箱の中身は、ドゴンのドアやマスクなのだが、

どれも好いセンスのものばかり。マンハッタンの彼のフラットに、ぴったりだろう。

ワインをご馳走になりつつ、彼のニューヨークでの生活を聞くのだった。

西アフリカの大都市アビジャンで聞く、世界の大都市ニューヨークの

華麗な生活。

口説かれることもなく、夜は更けていった。


ちなみに彼の部屋は、高い方なので、エアコン付き。

夜間も快適だし、蚊の活動も妨げるように思えた。