列車は、ブルキナ側の国境をすんなり通過。
コート・ジボワール側の国境検問は、1時間位列車が進んだ後だった。
1等席に外国人は、僕と、フランス人カップルと、もう一人の男性。
列車が停車すると、ポリスが乗車してきて、パスポートを集めていった。
普段なら、納得しないでパスポートは渡さないけれど、皆乗客が渡していた。
かなり不安になってきた。
パスポートは、なにより大切だから。
その後わけもわからず、うす暗闇のなか、フランス人カップルの後をつけて
ゆくように、ポリスオフィスへと向かう。
出入国カードもフランス語の表記のみ。
泣きそうになりながら、フランス人カップルに頼るほかない。
けれども、彼らも英語は苦手らしく、話は弾まなかった。
群がる人々。
名前が呼ばれるのを、不安な気持ちで待つ。
ようやくパスポートを受け取る。
国境で、こんなに弱わ弱わしく通過するのは、初めてかもしれない。
あー、でも1等でよかった。外国人がいて。
でなければ、なにがなんだかわからなかった。