「白いモウサ㊦」
モウサは、今年かぞえ年で23歳になった。
ムスリムの有力者の親父の第一夫人の三男だったが、
あまり父親から、かわいがられた記憶はなかった。
あの女が頭から離れない。
白人の女とは、また異なる肌の艶やかさといい、
体の動きそのものが、丸みをおびている。
あれは、「禅」と関係あるのだろうか?
いや、それはジャポンっだっただろうか?
「芸者」ブランドの洗剤しか見たことはにが、ジャポンの
女とシノワの女は違うのだろうか。
それとも、あの女は特別なのだろうか。
そもそも、すべてがまるで別の生き物みたいに見える。
けれども、女としてんの性質をどーやら兼ね備えて
いるらしい。
白い粉を霧のように、モウサのオーラのように、漂わせながら
、近づいてゆく。
白昼、白いモウサが、白いシノワの女に向かってゆき、
馬乗りになると、服を引きちぎった。
その肌は、さらに白い。眩しいほどだった。
そして、その夢にみた黒髪に触れてみた。
犯そうとしているものの仕草とは思えないほど、やさしく、
時間が止まったかのように、ゆっくりと。
その時間は永遠だった。
ワガドゥーグの昼下がりのことだった。