やっと動いた列車だったが、この分だと、リスボン着は夜中。
また夜中に到着するのは、なんとなく嫌だ。
今回は土地勘があるものの、気はひける。
オージーのお姉さまに、一緒に空港まで行って宿泊しないか?
と誘われる。断っておくが、バックパッカーが、空港宿泊という場合、
おうおうにして、ベンチで寝ることをさすことが多く、今回もそうです。
なので、別に色っぽい理由で、誘われたのではなく、暇つぶしに。
彼女の言い分は、こんな時間リスボンに到着して、高い宿に泊まるなら、
空港で朝まで私と過ごせば、交通費のみよ!ということ。
まあ、彼女中心の考え方だけど。
僕は、思い切って、セトバルという街で降りることにした。
特に意味はなく、比較的大きな街のように思えたから。車内の路線図
を見る限りにおいてだけど。
降りてしまった瞬間は、後悔することになるかと思った。
特にあてもないから、タクシーにも乗らず、中心街の方へ進んでゆくこと
にした。最初に見つけた宿は、生憎の満室。にもかかわらず、親切に別の
宿を教えてくれた。遅い時間だというのに。
次の宿は、いかにも、連れ込み宿という感じ。受付は子連れのお母さん。
ダブルベッドが気に入ったので、この宿に決めた。
それにしても、旅は自分の決断の結果が明らかな形で現れる。
ラゴスにもう1泊していれば、楽だった。でも、そうしたら、セトバルの
街には立ち寄らなかっただろう。