サンタルチア駅では、ホームレスおじちゃんと隣りあわせで座った。
といっても駅の入り口でだが。
少し何か食べたかったから、残りもののバナナを食べて。
おじちゃんにバナナを差し出すと、パンをお返しにもらう。
ふれあいはあるほうがよい。
でも、さすがにこのパンは食べなかった。後で、犬にあげてしまった。
イタリア語が話せていたら、彼とも何か語れたかもしれない。
残念だ。
その傍らで、何かの募金を集める女性。
その瞳は美しかった。

その後、ローマで1泊だけした。
タロウ君という学生バックパッカーと出会った。
彼は、セリエのサッカーを見てまわるバックパッカーだった。
これだけ目的の明確な旅人はスガスガシイ。
彼は、とても好青年で感じがよかった。
そして、ナポリによって、シチリア島へと移動した。
ナポリでは、コウショウ君と再会した。
彼とコックの小林君と3人でポンペイにも行った。

実は、はしょったが、ヴェネチアのあと、ブダペストに寄った。
1泊だけ。そこで、嫌なことがあって、すぐにローマへ移動したのだ。
ローマは何度も来ていたが、最初はあまり好きな都市ではなかったが。
でも、そのおかげで、タロウ君や小林君と出会えたし、コウショウ君とも
再会できたのだ。だいたい、またイタリアに南下するつもりはなかった。
ブダペストから、スペインに移動してしまうつもりだった。
それが、またまたまたのイタリア。
この旅、かなり非効率だなと指摘したいでしょ?
僕もそう思います。
でも、だから旅は面白い。
旅の裏表は、人生そのものかもしれない。
いいことばかりでもないし、そんなに捨てたものでもない。
パレルモ行きの列車内は、冬だというのに、とても暑かった。