縁という言葉で済ましてしまうには、深遠すぎる。生きていると、わからないことだらけ。ジョンが、エキストラのバイトから帰宅し、少しハイになって、しゃべりまくっている。クーシェの料理は、なかなかおいしいけれど、少し量が少なめ。もしかしたら、2人分で作って、3人で食べてるのかも?オランダ人の家で、フランス映画のエキストラの話しをするアメリカ人と、ほうれん草のパスタを食べている。ローソクの灯りのもとで。どうして僕は、こんな経験をしているのだろう。縁というものか? アムステルダムの街は、だんだんと僕の頭の中で形づくられていった。クーシェの家を中心として。クーシェには、朝からやさしくしてもらっているのに、家を出てから、雨と風との寒さからか、なんだか腹が立ってきた。気持ちを落ち着かせるために、カフェでお茶を飲む。僕のアムスでのお気に入りの場所はいくつかあるが、教えない。それというのも、僕にとって安らぐだけで、別に名所でもないから。最初から読んでくれている人だったらわかるだろうけど、素面の静安寺みたいなもので、たいしたことはない。でも、やっぱり話しておこう。たいしたことないから。アムスの図書館、中央駅のバーガーキングの奥の席、あとは内緒。クーシェの家に戻ると、おがくずだらけになっている。そして、ヘレンという女の子のルックスの構造的には男の子が、家具にカンナをかけて作っていた。それで、おがくずだらけ。なかなか頭のよい人で、話ていると面白い。そのうち、彼女?の彼女?がくるらしい。どういうことかな?クーシェの家でテレビを見ることは少ないが、「サウスパーク」を見る。クーシェとヘレンと僕。夕食前にはジョンが帰宅し、ヘレンの彼女ぺトラもやって来た。現状をうまく伝えきれていないだろうと思う。要するに、5人の人間がテーブルを囲み、夕食を食べている。人間の構造というか、機能の分類でいうと、男性が4人女性はクーシェのみ。偏見なくいうと、女性の姿をした男性と、女性の姿をした男性がつきあっているのだ。よくわかりますか?まあ、外見とか、同性愛とか、そういうことは、ここアムステルダムでは語るほどのこもないのだが、僕にとっては、初めての出会いだったから。正直驚いた。しかも後からきたぺトラはかなり美人でノーブルさもあって、旧東ドイツ出身で、ドイツ語、オランダ語、英語を流暢に話す。もちろん、欧州ではよくあること。でも、アメリカ人のジョンや日本人の僕には、それだけでも賢く思えてしまう。
ヘレンとペトラ、この二人の女の子とも、ジョンと北京で知り合っていなかったら、出会うことはなかったんだ。
ヘレンとペトラ、この二人の女の子とも、ジョンと北京で知り合っていなかったら、出会うことはなかったんだ。