糸魚川石物語96 相馬御風の文学碑1 | 糸魚川ジオパークのおじさんのブログ

糸魚川ジオパークのおじさんのブログ

日本で最初に世界ジオパークに認定された糸魚川ジオパークの魅力や出来事などを紹介します。

 糸魚川が誇る文人相馬御風に関する碑は市内に多数みられます。御風関連の碑を訪ねるジオツアーコースも選択肢の一つ。何回かに分けて紹介します。

    相馬御風


先ずは相馬御風さんの経歴

 糸魚川市出身1883年-1950年(明治16年-昭和25年) 本名、相馬昌治(そうましょうじ)、高田中学校時代から御風(ぎょふう)の号を使用していました。早稲田大学文学部哲学科卒業。詩人・歌人・評論家として優れ、早稲田大学校歌「都の西北」のほか多くの学校の校歌の作詞、「春よこい」ほか多数の童謡・民謡の作詞者です。口語自由詩やロシア文学トルストイの翻訳など。良寛研究でも有名です。特に早稲田大学校歌「都の西北」は第二の国歌とまで言われています。


先ずは糸魚川駅周辺にある碑です。(糸魚川海岸ジオサイト)

 駅前広場には御風顕彰碑とふるさとの碑があります。糸魚川駅工事のため市役所前に移転していましたが、駅工事も一段落し、ヒスイ王国館側に再設置されました。
  相馬御風顕彰碑 糸魚川駅前 (ヒスイに似た曹長岩)

 ふるさとの碑 (古生代の泥岩・頁岩に)

 「ふるさと」の曲は糸魚川市の午後5時になるチャイムの
 の一つに使用されています。
「ふるさとの山はなつかし ふるさとの川はなつかし
 疲れたるこころいだきて 足おもくかえり来たれば
 ふるさとに山はありけり ふるさとに川はありれり」 以下略


 本町の直指院の境内には良寛100年忌に木蔭会が設置した良寛の歌碑「一衣一鉢」が粘板岩の岩石に御風筆で刻まれています。良寛が修業行脚の際、糸魚川の宿で一夜を過ごした時の情景が詠まれています。





 駅前海望公園内には「かりそめの・・・」の碑があります。
 「かりそめの遠出なれども夕されば旅のこころになりにけるかも」 



 そして、一般には公開されていない碑、高野写真館の個人の所有碑があります。特別お見せ頂いたのものですが昭和29年8月に糸魚川駅前通りの大火の際、火炎や熱の影響でひびが入っていてしまいました。残念。



 「いにしえを思えば夢かうつつかも 夜は時雨の雨を聞きつつ」良寛和尚作 御風書


 史跡 相馬御風宅