この間、娘が小学生の時に遊んでいたビーズがたくさんあったことを思い出し、
前にお手伝いをしていた学童保育の子達に寄付して、使ってもらうことにしました。
持っていってすぐ遊んでもらえたらいいな、と考えて
ビーズを通す糸?のようなものを付けて渡したくて、
隣町のセリアに出掛け、手作りコーナーのビーズのある場所に向かいました。
行ったことがなかった訳ではないけれど
その透明な糸みたいなのを選んだ後にいろいろ見ていたら面白く、
その中でもパッと目に入ったビーズがあって、思わず手に取りました。
ブルーを基調にしたグラデーションの配色に、2色のベージュっぽい色が加わった、6色入りのビーズでした。
色の組み合わせがとても素敵で、それも買うことにしました。
ビーズを断捨離するために買い物に行ったのに、ビーズを買ってきてしまって、
あぁ、こういうのってミイラ取りがミイラになる、って云うヤツ?
ん?それとは違うかな、とかごちゃごちゃ考えながら、
学童保育にビーズを置いてきて、帰ってきてからさっそくあのブルーのビーズを取り出して眺めて見たら、
やっぱりきれいで飽きずにしばらく眺めていました。
本物はもっと光が透き通ってキラキラしていたんです。
夜、寝るときにも枕元に持っていきました。
私は今までビーズ遊びをしたことが記憶になく、
作るとしてもただひたすらビーズを通していくだけの、簡単な一連のネックレス。
でも、どんな配色で作ろうかな、と考えたらワクワクして寝るのも惜しいくらいになってしまいました。
すごいなぁ、これ百均で買えるんだな、こんなにきれいなもの、たったの百円ちょっとで買えるんだ―…
って思ったらすごくすごく贅沢な気持ちになって、
まるで宝石がじゃんじゃん好きなだけ買える大富豪みたいな気持ちになって(笑)
少し傾けると、バラバラに様々な角度で詰められているビーズがそれぞれに光って、いつまで見ていても飽きなくて。
この配色を考えた商品開発の人はすごいな、天才だわ、とか思いました。
そしたら眺めているうちにあることに気付きました。
この一番濃い青は夜空の色みたいだなぁ。
そして他の色は海の色と砂浜の色の組み合わせみたいだなぁ、って。
そう考えたら、たっきーの星が輝いてる夜空の星のイメージと
たっきーがサーフィンしてたかもしれないあの天国みたいな鴨川の海が頭に浮かんで、
左右にビーズを傾けるとキラキラする光が
たっきーのキラキラしている光みたいに思えて涙が出てしまいました。
なんか暑いから自律神経が弱くなっているのかな、
とか客観的に見ている自分がいて
なのに
ポロポロ涙が出て止まらない。
百均のこの商品開発の人は、このビーズを選んだ人を確実に幸せにしていると思うけど、
推しのことを想って泣いてしまう人が居るなんて
絶対に想像がつかないだろうな、
なんてことを考えながら、
人のする仕事がどこか遠くで
誰かの気持ちと繋がって思いもかけない幸せな感情を呼び起こす
そういう可能性みたいなものの不思議に胸を打たれている自分が居ました。
今頃の鴨川の海は賑わっているのかな、
たっきーのご家族や仲間はどんな夏を過ごしているのかな?
そんなことを思って、悲しいというわけではないのに涙が止まらないのでした。
暑いから熱中症に気を付ける、なんて現実的なことばかりで忘れてたけど、
暑いからなんか気持ちが揺れて、
ひと夏の思い出みたいな魔法みたいな切ない感情が呼び起こされる、
みたいな奇跡があるのかもですね。
立秋もお盆も過ぎて、残り少ない夏、大切に味わいたいですね。