人生の最後は本当にやりたいことを、やってみたい。

 

前篇からの続きになります。

◎前篇はこちら→ https://ameblo.jp/benieda/entry-12595056342.html

 

 

 

私は会社勤務25年を経て、「もうそろそろ、本当に好きな事をし始めてもいいんじゃないか」と思うようになりました。

 

 

もちろん会社の仕事は楽しかったし、継続して真剣に取り組んでいましたが、しかしそれとは別に、個人の造形活動をしてもいいんじゃないか、と思うようになりました。

 

 

それはもしかしたら、その頃、高校の同級生や会社の後輩が、病気や不慮の事故で亡くなったりした事も、そう思うひとつのきっかけだったのかもしれません。

 

 

当時40代後半であった私は、「人生の最後は本当に自分の好きな事をしたい」という思いが強くなっていました。
 

 

 

 

とうとう個人の造形活動を始めるが。

 

そこで私はまず「粘土で猫を作る」ことをはじめました。それはまさに「好きなものを好きな方法で作る」というこの上なく楽しい事でした。

 

 

粘土をこねたり、手で作るのは本当に気持ちが良いです。この”手で作る”行為自体が楽しく感じるので、会社が休みの土曜日の朝に始めると、づっと夕方まで作り続け、翌日の日曜日の朝も、起きるとすぐに作り始めるような感じでした。



作る事自体が楽しかったので、当初は作品をどうするかまでは考えていなかったのですが、

しかしせっかく作ったのだから自分だけが楽しむのではなく、他の人にも楽しんでもらえないかな、と考えるようになりました。

 

写真は作り始めたころの石粉粘土の作品です。なんか顔がサル顔。

 

 

 

 

 

個展よりも、もっと多くの人に見てもらいたかった。

 

 

一方、私は昔からアートの発表方法というものに少し疑問を感じていました。

 

 

それは多くの作家さんが、個展などのカタチで発表していたことです。メジャーであれば別ですが、たいていは個展をしても、来場されるのは案内を出した知人やその周辺の方たちが中心のような気がしていました。

 

 

ギャラリーについているお客さんなどもいるかとは思いますが、それでも限られた範囲のように感じていました。(個展はしたことがないので本当のところはわかりません。)

 

 

しかし私は、せっかく発表するなら、知り合いだけではなく、むしろ知らない多くの人に見てほしいと思っていました。

 

 

そして今の時代であればネットを活用することで、それも可能だと思ったので、どんな方法があるのかを研究しはじめました。

 

 

 

多くの人に手にとってもらうために、複製できる手法を研究。

 

そしてもう1つ。作品をオリジナルの「一点モノ」で作ることにも、自分は向いていないと感じていました。

 

 

私はできれば自分の作品をより多くの人に見てもらい、感じてもらいたいし、ギャラリーで見るよりも、見る人の生活空間の中に存在して、見る人にとって日常的に何か価値のあるものであってほしい、という思いがありました。

 

 

そのため作品を作るのも、できれば「この世に1つしかない」=一点モノではなく、版画のように複数のオリジナルを作れるような手法で作りたいとも考えていました。


そこで制作の方法は、粘土の原型からシリコーン型を起こし、そこから複数の最終作品を作るという方法を研究しました。

 

 

その試行錯誤で何年もかかっているのですが、結果的に今は「スカルピー」という樹脂粘土で原型を作り、シリコーン型を起こして、その型にレジンを流し込んで複製するという手法に行きつきました。(ちなみにシリコン=silicon=ケイ素と、シリコーンsiliconeは別の物質で、ゴムのような素材はシリコーンです。ややこしいですが、シリコンからシリコーンができるらしいです)

 

 

◎下記は樹脂粘土のスカルピーで原型を作っているところ。



◎下記はシリコーン型から硬化したレジンボディを取り出すところ。




◎下記はレジンボディをサンドペーパーで仕上げをしているところ。

 


この手法はいわゆるフィギュア。海洋堂さんのカプセルトイとか、アキバ系の美少女フィギュアとか、昔からあるプラモデルとか。それら樹脂製品の制作手法とおおむね近い方法です。

 

 

そのため運の良いことに、フィギュア大国である日本では、制作手法の情報や素材や工具が非常に多く、研究にもとても助かりました。

 

 

下記は猫フィギュアの制作過程を記録した動画です。11分とちょっと長いですが、もしよろしければご覧ください。

 

(※注意:初めは無音ですが16秒あたりから音楽が入ります)

 

 

 


「ハンドメイドマーケット」を知り、なんか可能性を感じはじめた。

 

 

そのような形で制作手法にめどがつくのに約3年くらいかかりました。

 

 

そして次は、作品の発表方法を探る段階になりました。私はひとまず自分のホームページで発表できるようにサイト作りの勉強を始めました。

 

 

しかし本当にゼロからhtmlのコードで作るには果てしなく遠い道のりであることがわかってきて、(それよりもネコを作りたかったので)、もっと簡易にホームページを作れる方法として、WordPressというオープンソースのソフトを研究して、自分の作品ギャラリーサイトを作りました。

 

 

 

しかし単独のホームページでは誰も気づきません。そこで「知ってもらう場」が必要だと考えていたときに見つけたのが、ハンドメイドマーケットです。

 

 

日本ではminneやcreema、世界的にはEtsyなどが代表かと思いますが、個人が手作りしたものを販売できるサイトです。

 

 

ハンドメイドマーケットを見つけて、ここならば多くの手作り作品を閲覧する人たちがいるので、ここに出品をして、接する人を増やし、興味を持ってくれた方にホームページのギャラリーへ来てもらったらどうかな。と考えました。


そのような構想を考えながら、「ネコの制作」「ギャラリーのホームページ制作」「ハンドメイドマーケットの研究」を同時に進め、ようやく2019年の12月に、ハンドメイドマーケット、Creemaへ出品するところまでたどりつきました。

 




「何の役にも立たないもの」の価値を表現するために。

 

 

少しづつネコが増えてきました。基本的には、持ち主さんのテーブルの上に置いていただくと、目が合うようなタイプが多いです。

 

 

これは作品を単に見るだけではなく、作品と持ち主さんとが関係する存在を作りたかったからです。

 

 

そして気軽に手にとっていただく作品にしたかったからです。

 

 

猫は、人間にとって「実用性」はないと思われていますが、しかし世界中の人に愛されています。

 

 

それは「実用性」「合理性」「効率」などとは別次元の価値、「癒し」や「気持ちのゆとり」や「嬉しさ」など、とても大きな価値があるからではないかと感じます。私はそのような価値を小さなレジンの作品で表現してみたいと思い、またその価値をいろいろな方に共有できればと考えています。

 


今後について。

 

私の造形活動は、まだまだ始まったばかりで、軌道にも乗っていません。

 

これからまだまだネコを増やしていきたいし、また最新シリーズの着彩(=色を塗った)バージョンも増やしたいし、さらに、このブログも充実させたいと考えています。

 

 

なおホームページにもブログがありますが、そちらは主に制作日記のようなもの。そしてこのアメブロでは、日記ではなく、制作の過程で私が感じたことや、考えたことなど、詳しめにお話しする場として、少しづつ記事を増やしていきたいと思っています。

 

 

なお上記でもご紹介しましたが、ホームページまたはハンドメイドマーケットのCreema、minneでも、私の猫たちをご覧いただけます。

 

 

ぜひお時間のゆるす時にお寄りいただけますと嬉しいです。よろしくお願いいたします。

 

 

●benieda ギャラリーサイト

リンクはこちら→ https://benieda.com

 

 

 

 

 

●ハンドメイドマーケット Creemaの「ベニエダ」ページ

リンクはこちら→ https://www.creema.jp/c/benieda_c/item/onsale

 

creema

 

 

 

●ハンドメイドマーケット minneの「ベニエダ」ページ

リンクはこちら→ https://minne.com/@benieda

 

 

 

 

 

 

 

かなりの長文のところ、お付き合いいただき、まことにありがとうございます。