弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
今年2月14日のブログで心配していた検察官の任期延長問題は、大騒ぎになっています。
当時から、安倍首相が法律の根拠もなく特定の検事長の定年を延長したので、政府が司法作用を持つ検察官を自由に支配するのではないか、そういう危機感がありました。
その後、安倍首相は、批判をよそに某検事長の定年を延長し、さらに、検察庁法の改正を目論みました。
改正案は、Twitterで反対する声が広がって、あっというまに、政府を追い込みました。
国民世論が政治を変えることができる。久しぶりに、そう実感をしました。
国民世論が政治を変えることができる。久しぶりに、そう実感をしました。
ところが、話はまだ終わりません。
渦中の検事長が、産経新聞記者らとコロナ自粛騒動の最中に賭麻雀をしていたことが報道されました(今日)。
辞職必至の状況に追い込まれてしまいました。
辞職必至の状況に追い込まれてしまいました。
もし本当に賭麻雀だったら、懲戒免職の上に退職金なし、ということにもなりかねません。
定年を延長されたら最高検の検事総長に大出世なのに、一転して窮地に追い込まれたわけです。
定年を延長されたら最高検の検事総長に大出世なのに、一転して窮地に追い込まれたわけです。
当のご本人からすれば、ジェットコースターのような人生です。
政治と関わりを持つということは、政権に近ければ優遇され、政権に批判的なら干されてしまい、政治家の気分でトカゲの尻尾切りされることもある。
政治家であれば、ボスと一蓮托生でもかまわないでしょう。
しかし、司法にかかわる検察官や裁判官が、政治に翻弄されるのは間違いです。
定年延長、法改正案、賭麻雀、辞職・・一連の事態は、司法の独立の重要性を明らかにしました。
付け加えると、政治・行政・司法とも、国民の支持がなければ成り立ちません(民主主義)。これも今回明らかになりました。
また、一連の騒動の原因を作った安倍内閣は猛省すべきです。
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