これは「解雇」なのか | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

弁護士の労働問題解決講座 /神戸

労働問題で活躍する弁護士が,
解雇・残業代・労災などを解決し
あなたの権利を,100%追求する
ノウハウをblogで紹介します。

弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
解雇が行われたか争いになるケースがあります。
 
以前もブログで書きました。
 
漫画や小説には「お前はクビだ」などといって社長や上司が怒鳴る場面があります。
 
実際にそういわれて弁護士に相談に来るケースは多いのです。
 
「クビになった」と相談に来られても、本当に解雇なのかよく分からない。
 
実際の事件に遭遇して、過去の判例を調べなおしました。
すると、解雇かどうか争いになった裁判は(案の定)たくさんありました。
 
教科書に載っているくらい有名なものを1つ紹介すると、
 
医療法人光優会事件(大阪高裁H26.7.11労判1102-41)
・看護師に向かって「看護部廃止だ!」、「君らの面倒はもう見ない」という発言は解雇の意思表示である
 
どういう意図で発言されたか、じっくり検討することが必要です。
 
そのうえでおさらいすると、会社の退職にはたくさんのパターンがあります。
 
・ 解雇(使用者からの一方的な解除)
 
・ 辞職(労働者からの一方的な解除)
 
・ 合意解約(労使双方の合意による解約)
 
(雇用期間に定めがある場合の特有のもの)
・ 期間満了「雇止め」
 
法律上は解雇かどうかで争い方が変わります。