弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
労働裁判は、労働者の生活がかかっています。
人生をかけて闘うといってもいいでしょう。
人生をかけて闘うといってもいいでしょう。
だから、労働者側の弁護士に泣き笑いはつきものです。
勝てば欣喜雀躍、負ければ涙‥
勝てば欣喜雀躍、負ければ涙‥
反対に、使用者側・会社側の弁護士はどうでしょうか。
「相手の弁護士は血も涙もない弁護士ですね」と言われたことは数知れず。
しかし、会社側の弁護士といえども人間です。
会社の立場を裁判で冷静に主張しつつも、労働者の人生をかけた裁判に涙することもあるのです。
会社の立場を裁判で冷静に主張しつつも、労働者の人生をかけた裁判に涙することもあるのです。
労働事件ばかりしている、ある高名な弁護士さんが、判例雑誌に「右目からしか涙が出ないようになった」と書いていたことを思い出します。
会社側=だいたい被告側の弁護士は、法廷で向かって右側に座ります。
傍聴席からは、左顔しか見えません。
傍聴席からは、左顔しか見えません。
その弁護士は、労働者が意見陳述するとそれに同情して涙を流すけれども、同情しているのを傍聴席に座っている人たちから見られたくないので、傍聴席側の左目からは涙を流さないようになったというお話です。
職業倫理と人間性にはさまれて苦悩する弁護士さんは、労働者側から見ても立派に見えます。