弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
労働審判ができる裁判所は限られています。兵庫県でいえば、神戸の裁判所だけです。全国的にも、本庁があるところに限られていることが多い。
だから、裁判所に行く手間など考えると、労働審判は不便です。特に遠方の方の場合はなおさらです。
ところで、最近になって、裁判所は、労働審判についても、必要に応じてテレビ会議システムを使うことができるとしています。
テレビ会議システムは各地の裁判所をつないで行う方法です。
兵庫県でいえば、神戸だけでなく、姫路の裁判所に行けばテレビ会議システムが使えることになりました。
便利になりました。
しかし、テレビ会議システムがどれほど上手くいくか未知数です。
なぜかというと、労働審判は、第1回目から裁判所から当事者双方にバンバン質問が浴びせかけられ、必要に応じて資料の提示を求められます。
リアルな裁判が労働審判のミソです。
そうすると、テレビ会議システムは、実際にはあまり使い勝手がよくないかもしれません。
特に、労働者の代理人としては、裁判所に話をしっかり聞いてもらいたいので、目の前できちんと話をしたい。
労働審判のテレビ会議システムが上手くいくかどうか、今後の運用を見ていきたい。
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