依頼者の私にどうして厳しい質問をするのですか、と言われました。 | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
神戸はすごい台風でした。雨も風も強かった…
被害の少ないことを祈ります。
 
弁護士は依頼者の味方のはず。
それなのに、打合せのときに、依頼者の私になぜ厳しい質問をするのか?
 
勝利を目指して一生懸命になると、たまに言われてしまいます。
依頼者の方は、弁護士が自分を守ってくれると思っているので、やさしい言葉をかけてほしいと思うのでしょう。
 
でも、弁護士は、依頼者を守りたいからこそ、厳しい質問をすることがあります。
たとえば、依頼者の弱点となるような事実関係について、裁判でいきなり、相手の弁護士や裁判官に弱点をつっこまれたら、どうなるでしょうか?
それが原因で裁判に負けてしまうかもしれません。
 
裁判で争うときは、お互いどこかに、大きい小さいは別にして弱点を抱えていることがある。そこを裁判であぶり出されたら、目立ってしまいます。そうならないように事前準備をするのです。
 
弁護士と依頼者が、直接会って、きちんと打合せをして、ときにはシビアなやりとりもあって、はじめて良い結果を出せます。
だから、私のポリシーとして、依頼者のためにこそ厳しい質問もするのです。
 
シビアな打合せをしない弁護士と依頼者の関係はダメです。シビアな打合せを全くしない弁護士は、依頼者を大事にしていないといってもよい。
 
もちろん、いつもいつも厳しい質問ばかりしているわけではありません。そういう場面もあります、ということです。
 
厳しいことを質問されたな、と思ったら、遠慮なく、言って下さい。
そんなことを言われても気分を悪くすることはありません。
むしろ、なぜそういう質問をしたのか、説明いたします。