決定版の残業代計算ソフトは存在しない? | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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こんにちは、弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
 
日弁連からのお知らせと、法律雑誌判例タイムズNo1436からのお知らせで、京都弁護士会と京都地方裁判所が、残業代計算ソフトを共同作成したという案内がありました。
 
リードを紹介すると、
 
「きょうとソフト」のご案内
 
残業代請求訴訟における労働時間や残業代の計算のためのツールとして、原告、被告、裁判所において、エクセルのシートに必要情報を入力した上で比較・検討することができる、残業代計算ソフト「きょうとソフト」が京都地方裁判所所属(平成28年当時)裁判官有志と京都弁護士会会員有志の共同作業により作成されました。
 
本ソフトは2016年6月から、京都弁護士会会員において利用されていましたが、今般、京都弁護士会の協力を得て提供いただき、全国において利用できることとなりましたので、本ページに掲載いたします。
利用上の注意等を必ずご確認の上、ご利用ください。なお、使用方法については本ソフト内に記載のガイドをご覧ください。
 
「きょうとソフト」のより細かい情報については、2017年6月23日発売の判例タイムズ7月号をご覧ください(ソフトの操作方法等について京都地方裁判所又は京都弁護士会に問い合わせることはお控えください。)。

残業代の計算は複雑怪奇
 
残業代の計算は、これまでもいろいろ工夫をして対応してきましたが、なかなか決定的なものはないと感じています。
 
会社ごとに、所定労働時間、割増率がちがったり、翌日にまたがる勤務時間など、個別な事情が多すぎて、これ1つですべてを解決するソフトを開発することはむりで、そのつど、作っていました。
 
それほど複雑です。とりわけ、ドライバー、タクシーの計算は面倒でした。
 
今回、裁判所も一緒になってつくったというようですが、これがうまくいくでしょうか?
 
すこし楽しみです。