こんにちは、弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
訴えられるとドキッとするものです。
今回は嫌がらせ訴訟(スラップ訴訟)についてお話しします。
労働者が訴えられた経験
労働事件では、賃金未払いとかハラスメントか解雇とか、労働者が会社を訴えることがほとんどです。
ですが、たまに、会社が労働者を訴えるケースがあります。
私の経験では3件あります。
1つめは、解雇した労働者を職場から追い出すため、「事業所に立ち入るな」という裁判
2つめと3つめは、会社に生じた損害を賠償しろ、という裁判でした。
どんなときに会社は訴える?
1つめの裁判は、反対に、こちらから解雇は無効であるといって裁判を起こし、こちら側の言い分が100%認められて完勝しました。
2つめと3つめは、いずれも、労働者が残業代を払ってほしいなどと訴えたのに対して、反対に訴え返してきたというものです。
会社が労働者を訴える場合というのは、労働者から訴えられた、または訴えられるおそれがある事件のようです。
つまり、
嫌がらせ訴訟
裁判を起こして、会社に楯つく労働者にプレッシャーをかけようとしているのではないか。
そのように思うような事件がいくつもあります。
専門用語では、こういう嫌がらせ的なのはスラップ訴訟といいます。
そういう訴訟に正当性はなく、結果的に会社は負けます。
アメリカなどではスラップ訴訟には制裁があるようです。
が、日本には、そういう制裁はありません。
裁判の中で徹底的にたたかって勝つしかないのです。