オワハラ(就活終われハラスメント) | 弁護士の労働問題解決講座 /神戸

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こんにちは、弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。

ちょっと前、私が大学生で就職活動をしていたころ、いくつもの会社で採用内定をもらうことが、まだありました。

学生はなるべく自分の希望の会社へ行こうとし、会社は優秀な学生を引き留めようとする…

バブルのころはしょっちゅう見かける光景でしたが、不景気になってからはあまり聞きませんでした。

オワハラ !

最近は、そうした会社の引き留めが、また目立つようになったのでしょうか。

他社への就職活動を妨害することが、「オワハラ」(就活終われハラスメント)とネーミングされて復活しています。

他の会社を辞退するよう誓約書を書かせるとか、身体拘束(研修と称してどこかに集めてしまう)など。

会社の気持ちも分からないわけではありません。

しかし会社と就職活動中の学生は、力関係(とくに心理的に)が雲泥の差です。

それを背景に就職活動を妨害するのは、ひどすぎれば問題となるでしょう。

さきほどの誓約書とか身体拘束は違法といえるなら従わなくても良いと思います。

学生にひと言-職業選択の自由

日本国憲法には「職業選択の自由」が保障されています。

したがって、オワハラは、ひどすぎる場合は違法になる・会社に従わなくてよい・損害賠償を請求できるようになること、も覚えておいてほしい。

困ったときには日本国憲法に立ち返る。これが法律家の原則です。