こんにちは、弁護士の萩田です。いつもありがとうございます。
今回のテーマは、いじめ・嫌がらせやパワハラの証拠集めについてです。
いじめ・嫌がらせやパワハラの証拠集め
別のところで、いじめ・嫌がらせやパワハラは、その証拠をつかまないと、裁判でも、労災でも、警察でも、簡単には相手にしてくれません、と書きました。
そういうことを相談に来られた方に話すと、「なぜ被害者だけが証拠を集めないといけないんですか!?」と驚かれ、また、かえって傷つくことがあります。
傷ついた人たち
いじめ・嫌がらせやパワハラの被害を受けた人たちは、傷ついています。
そんな傷ついた人に証拠集めしなければならないというのは、たいへん残酷なことです。
会社のことを思い出しただけでもパニックになる人もいます。
証拠がすべて
しかし、どんなに残酷でも、裁判所や警察は証拠がすべて。証拠がなければ、良い解決の方向に動いてはくれません。
裁判でパワハラが否定されたために、さらに傷つく労働者もいます。
だからこそ、弁護士は、理不尽には思いつつも、証拠集めについて、相談してきた方とじっくり検討することになるのです。
職場で協力してくれる人を探す
とはいっても、職場に弁護士が頻繁に出かけていって証拠を集めることはできません。
このままでは被害者の孤独な闘いになっていしまいます。かえって追い詰められることもあります。
そうすると、職場で協力してくれる人、励ましてくれる人を見つけるかどうかが、大事になります。
労働組合に相談するというのも1つの方法です。
職場に労働組合がないときや、あっても相談が難しいときには、職場単位でない労働組合・地域ユニオンなどといわれる労働組合はどうでしょうか。
話し合える仲間がいることは、けっこう大切なことです。