議論は何のためするのか | 愛知県 名古屋 丸の内 弁護士加藤英男の弁護士日誌余白メモ

愛知県 名古屋 丸の内 弁護士加藤英男の弁護士日誌余白メモ

弁護士加藤英男の日々是精進気の向くまま思いつき

話せば分かるはずが、話しても、

ますます分からないときがあります。

 

現代は情報社会。

欲しい情報は瞬時に入手可能、専門家の意見も簡単に聞けます。

 

欲しい情報を得て有頂天になると、誰かに伝えたくなります。

 

しかし、自分が容易に得た情報は他の誰もが知っている可能性が高いです。

他の誰もが自分のように、その情報を獲得している可能性を忘れます。

 

得意満面で情報発信し、少し反論されると、

自分の存在が否定されたような気になり、感情的対立になります。

 

何のために情報発信するのでしょうか。

承認要求のためでしょうか。

 

ツィッターが「バカッター」と呼ばれることがありますが、

議論が沸騰して、立派な大人が罵り合う様子も、まさしく何やら発見機のように思います。

 

昔、テレビ放送で、生放送だったか、録画だったか忘れましたが、

著名な言論人、文化人が、些細な言葉の行き違いでつかみ合いの喧嘩をした場面が流れました。

今は、SNSの場で始終、激しい争いを見ることができます。

 

ペンは剣より強し。

頭数を叩き割るより、頭数を数える。

 

人間だけが持っている、言論、議論する能力。

平和を作るためにだけ使って行きたいものですね。