気付けば四月。自身の就職活動も大手の方は律義に倫理憲章に則って選考をスタートさせるので忙しくなってきている時期である。
先週は三重と大阪。今週は月曜に愛知、火曜に東京で三つ、そして今日が広島と、他の就活生とは異なり数ではなく移動で疲れを増す日々が続いている。
転勤族だった私にとって地方は心を落ち着かすことが出来る場所であり特に地方というストレスを感じることもなくそのまま面接に向かっているというところだ。
唯一欠点なのは地方に出ても駅周辺しか身動きが取れず、繁華街でその土地の美味い食べ物と雰囲気を味わえないというところである。これはすべて就活を終えてからの楽しみとしよう。
選考が進む中で当然お祈りメールをいただく機会も増えるしそれは致し方ないところ。昨日の個人面談で採用の方に言われた事は下を向かずに今しか見られないこの就活という景色を目に焼き付けて実りあるものにしてほしいというものだった。その人いわく採用活動で各地に行くが駅周辺で見かける就活生はどこか暗い。勿論お祈りを頂いたときは多少悔しがる必要があるけどあくまで実力うんぬんでは無く会社と合わなかっただけという話。どこか気の合う企業は必ずあるはずだから一々結果に左右されずに活動して欲しい、ということだった。
すごく納得した意見だったし、これが私はここに行く!という大手志望だけ考えている学生との間に生まれる罠なのだと感じた。自分がいきたい企業と企業の求めるものは一致していることはまれである。いくらその企業の事に詳しくても行動指針と離れた性格をしていれば採用を見送らざるを得ない。
あるセミナーで受ける数は少なく、きちんとした準備を長くかければ成功するという話を聞いた。確かに面接練習などでやたら就活偏差値(笑)を語りだす人がいるが、結局一番重要なのは自然体でその企業との考えが一致するかということではないか。
その企業のほしい人材になりきって運よく嘘を見抜かれずに入社したとしても、それは後々の社会人生活の中で悪い方向に影響してくるのではないだろうか。
就職は人生のターニングポイントではあるけど人生のゴールはそこでは無い。ゴールなんて人それぞれだし、そのツールの一つとして就職があるだけである。もし「ここで働ける」がゴールであれば残りの長い人生を何するんだ?実にもったいないんじゃないかな。
長々語ってしまったけどこれらは今日ホントに書きたかった事ではない。前ふりが長くなってしまって変な文構成になってしまったと思うけど、今日ホントにここで書きたいのは地方に出ることによって感じた地域性の話である。
就職活動を始めてから大阪に二回、愛知に二回、広島に一回、三重に一回。西の方に行く機会が増えている。当然のことだがその地域の出身の人もいるわけで、そのような人の話を聞いていると、決して首都圏で暮らしていると気が付かない、地域性というかあたらあしい事を発見できる。そして全然違う価値観と合う。単なる選考の一回にすぎないんだけれども、他の部分で中々面白いと感じる。
私自身一番勉強になったと思っているのは愛知へ行った時だ。トヨタのお膝元であり、何よりし像業への誇りを持っているこの地域で名大、名工大の大学院生と話をする機会があった。私自身、見知らぬ人の価値観を吸収することが好きであるから、とにかく話した。目上の人ということもあり、とても人としてリスペクト出来る部分も多かったが、何より名古屋とトヨタの話である。元々自動車産業が盛んでかつそこから派生した企業も多く、メーカーの数で言えば日本随一だ。話の中から垣間見えるのは長年に本を支えてきた製造業を支えた地域としての誇り、そして噂には聞いていたが大阪東京の二大都市の間に挟まれた中京としての誇りである。東京出身の人が東京に高い誇りを持つことが出来ているだろうか(江戸っ子気質は別だが)。私自身は千葉に長く住んでいるので地元を千葉と表現することが多いが、決して地元に高い誇りを持っているということは無い。落花生しかないしディズニーランドなんて頭に東京なんてついちゃってるし…なんて自慢どころか愚痴になってしまいそうだ。首都圏から離れていくほど、地元愛というか、出身地に対する誇りは高いと思う。これがここ最近地方に行くことが多くなってからの感想である。三重は滞在時間が短くあまり話を伺うことが出来なかったが、広島についても同様である。平和都市として、地方として、大きな誇りを持っている。昔住んでいた頃からそれは変わっていない。
この地元愛によってナニが生まれるかというと、ハッキリ言ってうまく書けない。しかしその地域の人とふれあうことで新しい価値観を得たり、日頃のもやもやを解消出来たり、何か大きな魅力を持っている。これは間違いないと思う。
四月から東京に出てきた大学生、武道館での入学式を終え長万部の生活を始めた私の後輩の方々、地元の頃に養った価値観を簡単に捨てないでください。都会はカッコいいかもしれません。でもしかしそれは表面的なものであって、決していいモノとは限らないのです。地方で身につけたものをフィードバックしながら新しい価値観に触れ、大学生活をスタートして欲しいです。
新幹線が暇なので長々と書いてしまいましたが、まだ全然進んで無かったり。広島から東京は遠いよね。では。