cashless | Gardianinho~polisherman diary~

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サッカー・長万部・モノ

遅かれ早かれ、これに関することは書くつもりでいた。

せっかく中国で1年過ごしたのに、今後日本でも展開されるであろうことに対して気に止めるべきだと思ったからだ。

 

ということでキャッシュレスのお話である。

ご存知中国はキャッシュレス大国であり、今暮らしている重慶ではたまに現金お断りの店に遭遇することもあるくらいだ。

 

最初は抵抗があった私だが、流石に使いこなせないと生活できないので、今はそれなりに使いこなしている。

 

 

Alipayやwechatpay を使ってみて、日本でキャッシュレス社会は訪れるのか、使用感を書きながらまとめていきたいと思う。尚、先に結論だけ述べるが答えはノーである。

 

 

①使用方法

日本で電子マネーといえば、交通系カードに代表されるような、タッチして支払いをするタイプが一般的だ。それに対し、中国では携帯電話で支払い先のコードを読み取るか、あるいは自分のコードを読みこますことで支払いが完了する。つまり、携帯電話がすべての鍵である。上海の地下鉄も昨年から従来の交通カードに加え、携帯電話のコード読み取りでの改札機能が追加されている(ただし、乗車中に携帯電話の充電が切れて出口付近で右往左往する人も何度か見かけたことがある。笑える話だが、後々このような話が結論の根拠になることだけここでは述べる)。

 

②文化

時々、中国がキャッシュレスになったのは偽札が多いからだ、と言う話を聞く。この話については、私の推論だとノーである。中国の紙幣の最高位が100元だからだ、の方がまだ説明がつく。個人的な推論ではあるが、中国でキャッシュレスが主流になったのは単純に、自分にとって便利だからだ、これで説明がつくと思う。中国人は精度抜きにして、便利と思えばすぐ取り入れる。一方重大な欠陥がそれに対し見つかれば、これでもかというほど責め立てる。ただし、微小な欠陥については、こんなもんだ、選んだ自分が運がない、なのである。この国民性がキャッシュレスを大きく発展させた要因であると思う。

例えば支払い中にエラーが出たとする。日本では少々気不味い雰囲気になるだろう。システムに何かあったんじゃないか、とか自分の媒体が使用不可になったのではないか、など。中国ではこれだけだ。あれま、じゃあもう一回やりましょ。

小さいエラーは気にしない。システムが100%の精度ではなく99%だとしても、とりあえず走ってみる。残りの1%に当たったらアンラッキー。こんな国民性が、キャッシュレスへの抵抗を衰退させ、瞬く間に普及したのではないだろうか。

余談ではあるが私は毎日通勤で高速道路を利用するが、月に一回はETC 通過の際に引っかかる。システムは日本製だったはずだが、検証より実用化を優先した中国らしいシステムになったのかな、と思う。

さて一方、日本は検証文化である。採用の際にはかなりの精度を求められる。何かあれば即ストップ、直せの文化だ。被害が出る前に止めるという判断は正しい。ただし、中々実行に移さない日本文化は、結果的に現代の技術に対し一歩遅れる結果を招いた一つの要因でもある。いろんな意味の100%がキャッシュレスに訪れない限り、日本でのキャッシュレス化は難しそうな気配である。

 

 

③現金と財布と携帯

個人的な感覚差ではあるのだが、もしキャッシュレス社会が普及すると、財布が不要の間隔になる。こうなったときに伝統や習慣を重んじる日本人が、時代の流れと同時に切り替え出来るだろうか。おそらく無理なのだろう。ダム建設のために遺跡を取り壊し、今の生活に常にフォーカスし続ける中国人に対して、日本人は同じことができるだろうか。安倍総理はこの抵抗に対してポイント付与などの付加価値で対応しようとしているが、損得よりも習慣を取りがちな日本人の国民性を変えるのに、そんなものでは不可能だろう。私もそうだが、財布の重さや厚さで所持金を図る人間にとって、キャッシュレス化は難しい。

 

④携帯電話は絶対便利?

日本は災害大国である。リスクに対し慎重になる国民性もある。となると、電気がなくなる、を考える日本にとっては、携帯電話はある意味欠陥ツールだろう。中国では今やすべてが携帯電話で行う時代になったのであちらこちらでポータブル充電器の貸出機が設置されているが、災害のもとではそんなの役立たず。環境面も考慮すると、キャッシュレスというのは日本にとって必ず有益なツールとも言えない気がする。

 

⑤日本が進む道

ではキャッシュレスが進まない日本でやるべきことは何だろうか。というよりどのように進めるべきだろうか。個人的には普及はすべきだと思うし、支払い方法が多様化するのが今後の日本があるべき姿だと思う。キャッシュレスをしたければすればいいし、現金が好きならそのまま使えばいい。日本は昔から客の方が立場が上のはずだ(中国は前述した通りハズレがあればこんなもんか文化なので店の方が上だと思っている)。客に合わせて支払いが自由に出来るようにすればいいだけである。中国では一般的なコードスキャン機能つきポータブルカード支払機の普及、レジスピードが早くなるため革新的な読み取り機(ユニクロかどこかで箱の中に商品を入れるだけで合計金額が出る、とかあったはずだ)、普及しつつある自動支払機のスピードアップなどが対策にあたるだろう。

 

 

海外と同じキャッシュレス化を歩む必要は全くないと思っているし、災害大国である日本ではキャッシュレスが正解とは限らないのは誰でもわかるはずだ。

ただ、支払い方法の多様化が今後進んでほしいな、と思う限りである。

必要なときに必要な手段を使えばいい。日本は昔から環境へのアジャストは特定だったはずだ。