6月1日施行の改正医療法で、ウェブサイトの医療情報が規制対象になります。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kokokukisei/
www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000206548.pdf
「えっ、これまで医療機関のウェブサイトが規制の対象外だったってどういうこと?」という人はぜひこちらの記事を。
— 朽木誠一郎 Seiichiro Kuchiki (@amanojerk) 2018年6月1日
医療法改正のウェブサイト規制「Twitterやブログも対象にする方針」 範囲めぐり議論 https://t.co/g8xofMm0ml @amanojerkさんから
これまでにも、ネット上には病気に関する多くの嘘や誇大広告があり、今月から取り締まりが強化されるということです。
厚生労働省HPには、以下の案内がされているのでご紹介します。
医療機関のウェブサイトにうそや大げさな表示があったら、情報をお寄せください。 医療機関ネットパトロール相談室
医療に関する広告についてのご相談は、医療機関を所管する自治体の窓口にご連絡をお願いします。
- 医療広告相談窓口一覧[93KB]
なお、契約内容や解約条件など、契約についてのご相談については、消費者ホットライン188番へお願いします。
http://www.jisinsin.jp/#alternativetherapy
では、嘘の情報って何だろう、どういうものがアヤシイのだろう、と思いませんか。
私のブログでもよく書いていますが、よくあるものは、
「標準治療を批判する (ガイドラインを批判する)」です。
ガイドラインとは、
「エビデンスのシステマティックレビューと複数の治療選択肢の利益と害の評価に基づいて、患者ケアを最適化するための推奨を含む文書」や、
「診療上の重要度の高い医療行為について、エビデンスのシステマティックレビューとその総体評価、益と害のバランスなどを考量し、最善の患者アウトカムを目指した推奨を提示することで、患者と医療者の意思決定を支援する文書」と定義されています。
https://ganjoho.jp/med_pro/med_info/guideline/guideline.html
ガイドラインの効果
1)最新の臨床研究に基づいた質の高い診療の普及
2)推奨される診療の可視化とコミュニケーション・ツールとしての役割
最新の知見をわかりやすい形でまとめて、最新の標準治療や推奨グレード(推奨度)に関する情報を現場に行き渡りやすくすることが診療の質を保つために重要であり、ガイドラインがその役割を担う。
と書かれています。
つまり、まともな医師なら、日本全国どこに住んでいようとも最新の知見が書かれてあるガイドラインに基づいて治療を行うということです。
ゆえに標準治療やガイドラインを批判する者には、注意すべきです。
標準治療やガイドラインを批判する者がいたら、わざわざ批判する理由はどうしてなのか。代替治療なのか標準治療なのか。保険診療かそうではないのか。その者は、その道のプロかどうか。ODの専門医なのかどうか。小児心身医学会の会員か違うのか。過去にODに関する論文を書いているのか。個人的な意見を言っているだけなのではないか。嘘かもしれない等、勘案してみてほしいです。
「イカサマ癌治療に騙されるのは無学だから」と言う人がいます。本当にそうでしょうか?騙された人は意外に高学歴な場合が多くあります。良い大学出ても医学は習いません。また、自分だけで判断できると変な自信も危ないです。誰でも。癌が専門外の医師でも騙されます。専門医に相談して決めて下さい。
— 大須賀 覚 (@SatoruO) 2018年6月2日
大須賀先生が言われるように、人は高学歴であってもだまされます。
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