「ゴーストライター」というドラマを見ていたわけだ。
人気女流作家がスランプに陥り、アシスタントの書いた
作品を自分の名前で世に出してしまい・・・・
という「ああ、例の音楽業界のアレがモチーフか？」
と思ったのだが。
まあ、ｺﾄの経緯はさておき。
「一度なくした信頼を取り戻すのは至難の技」
というの件のドラマをみて改めて思った。
ドラマの中の女流作家は、三年間の雌伏のときを経て
また返り咲くのだが、実際問題としてはどうなのか、と。
「悪事千里を走る」
ということわざと
「人の噂も七十五日」
ということわざ。
この二つから考えるに
「信頼落としても、一時的にはどどんと落ち込むけど
75日もしたら、みんな忘れてくれるんじゃねぇ？」
ってことなんだろうが。うーむ。
ところで、
信頼の回復度は、「信頼関係を構築している人の数」
と反比例するのでは？と思うのだ。
つまり、一般大衆の信頼を裏切ったひと・・たとえば、
あの芸能人とか・・・あの著名人とか・・・も、三か月
もしたら、ブラウン管に戻ってくる。
もちろん、しでかしたコトの大小には依るんだけれども。
ところが、ごく親しい間柄、夫婦、親子、恋人、友人・・・
「構築人数」が少ないほど、一度失った信頼を取り戻すには
天文学的な時間がかかる。
ということは、「ごく親しい間柄で信頼を失ったらそれを取り戻しのは
もう、無理。永遠にできないってことかもしれない。
とても残念なことだけれども。
「信頼関係を崩壊させる」という事象だが。
確信犯的なもの と、まったくそのつもりはなかったのに
というのと大きくわけで二つある。
前者の場合、もうその時点で信頼関係は崩れているわけで
まあ、もう、仕方ないね、ってことがほとんどであるが
後者の場合の対処ほうがちょっと難しい。
「悪気はなかった」「こうなる結果が予測できなかった」
で
「現象として」結果、信頼を損なうことになって
しまった。
さて。どうするか。
一時期、企業の不祥事が相次いだときに、
「リスクマネジメントコンサルタント」なるひとが世に
あまた出てきていたが・・・。
うろ覚えであるが、彼らが一様にいうのは、
「事の状況を把握し、正しい謝罪を迅速に」
であったと思う。
「正しい謝罪」というのは、論が分かれるところだろう。
しかし、「事の状況の把握」と「迅速に」はうなづける。
自分が、期せずして、そのひとの信頼を失っていたとき
するべきことは「経過はどうあれ客観的事実」の把握、
そして、それに対して「迅速に」動くこと。
「結果、そうなったんだもーん。
だから、知らないもーん。」
では済まされない。
反面教師は、テレビのニュースの中だけにはではなく
ごく身近な日常の中に驚愕するくらい沢山存在している。
「期せずして相手の信頼を失ってしまったとき」。
そのときの対処法でそのひとの「人物」」ってのがわかる。
わたしは、わたしの矜持に反しないひとでありたいと思う。
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