こんにちは。
東京 新宿・中野の石けん教室 しゅわしゅわしゃぼんの会の YUKI です。
東京 新宿・中野の石けん教室 しゅわしゅわしゃぼんの会の YUKI です。
いつもブログをご覧いただきありがとうございます。
今回はアン・ブラムソンさんのカスチール石けん作りと
『偽トレース』についてご紹介します。
カスチール石けんは、スペインのカスチリヤ地方で作られていた石けんで、
牛脂を全オイル量の70%(!)使います。
レシピはこちらの本にて。
(古い本ですが、石けんの歴史を知ることもできて面白いので、とても好きな本です。石けん作りに慣れてきて、いろんな石けんを知りたい、作ってみたい人向け。)
牛脂やラードなど、ボロカスな評価をされることもある(笑)動物性オイルですが、ラードはよく使います。
牛脂やラードなど、ボロカスな評価をされることもある(笑)動物性オイルですが、ラードはよく使います。
保湿&あわ立ち&硬さのオールマイティなオイル。
石けんの色が白くなるのでデザイン向き、しかも安価。凄く重宝してます。
石けんの場合、他の方はこう評価してるけど、
本当の評価は自分で使ってみなければ分からないことって沢山あります。
それが石けん作りの面白いところだな~と思います♪
人間関係にも、通じるところがありますね。
あの人悪く言われてるけど、付き合ってみたらいい人だった、なんて(笑)
牛脂。
牛脂。
見た目は真っ白で、動物性らしい香りがします。


ご厚意で小分けしていただきました。(ありがとうございます!!)
牛脂はラードと違い、なかなか手に入りにくいかもしれませんが、楽天などで販売されています。
さて、牛脂が溶ける温度は40〜50度。
いつものようにオイルを溶かし苛性ソーダ水を混ぜ、15分ほど撹拌。
そこまでは問題ありませんでした。
その後、10分ほど目を離していたらこんな状態に・・・。
(写真は型入れ途中、また固まってきた時の状態)

この日の気温は26度ほど。
通常のトレースの感触とは違い、少しねっとりした感触です。
(少し柔らかくなったバターのよう)
感触がおかしいな。。と感じたので、
湯煎で温度を上げたらサラサラのタネに戻りました。
これが偽トレースですね。
常温で固形の牛脂が70%も配合されていると、
ちょっとした温度の低下で固まってきてしまいます💦

温度を上げた後も、15分以上攪拌しましたが、
石けんタネがサラサラなので、ブレンダーを使いました。
石けんは硬くなるにつれて、色が白っぽくなるので、
トレースがでる直前のゆるい状態で色付けをすると色が暗く見えます。
石けんが固まれば綺麗に発色しますが、
固まった時の色を予想して作る必要がありますね。。

酸化鉄赤、酸化緑、ウルトラマリン紫、マイカゴールドで

酸化鉄赤、酸化緑、ウルトラマリン紫、マイカゴールドで
濃い目に着色しましたが、緑と紫がひどい発色です^^;
マイカゴールドはホホバオイルで溶かしました。
マイカゴールドはホホバオイルで溶かしました。
<まとめ>カスチール石けん作りのコツ
・気温にもよるがオイルはいつもより温度高めで苛性ソーダとあわせる(45度前後)
・着香は好みだが、牛脂は香りにくせがあるのでやや強めに
・暖かい場所でしっかり撹拌、偽トレースにご注意
・着香は好みだが、牛脂は香りにくせがあるのでやや強めに
・暖かい場所でしっかり撹拌、偽トレースにご注意
・固まるともの凄く硬くなるので、型だしカットはお早めに。
いつもとちょっと違う石けんを作ってみたい、
精製牛脂が手に入った、という方はぜひ作ってみてくださいね。
ここまで読んでくださってありがとうございます!
\ オンラインレッスン開催中 /