おはようございます。
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自分も含めて今までの経験から、誰でもその力は例外なくあると実感しています。
きのうの話の続きです。
T君は自分の大切な夢を私に話してくれました。
子どもたちは目標を持ち、それを応援してくれて伴走してくれる人がいると、やり方さえ分かればぐんぐん伸びていきます。
東大や京大に入るクラスであれば、才能なんて必要なく、的確なやり方さえやっていけば、必ず合格できます。
だから、いくらT君が問題児と言われていても、彼が大学に入って教師になるのは実現可能だと思っていました。
実際、学年末考査では私が担当していた国語はクラスでも上位、苦手と話していた英語や世界史も平均以上まで成績を伸ばしました。
私は産休の代替講師だったので、彼が高1の3学期まででその学校の勤務が終了しました。
最後の授業のあと、餞別にT君が自分の好物のブラックサンダーをプレゼントしてくれました。

「絶対体育の先生になるから、そしたら報告する!」
と、約束してくれました。
その後、私も引越したり結婚したり環境の変化が続き、その学校と疎遠になっていました。
そして、久しぶりに当時の同僚の先生に会い、T君がどうしているか聞きました。
T君は高2の終わりに退学してしまっていました。
喧嘩して、空手をしていたT君が相手の生徒に怪我をさせしまったことが原因のようでした。
退学にならない道があったんではないか?
おこがましいかもしれないけど、私がその学校に残っていたら、退学を引き止められたかも…
いろいろな思いが出てきました。
そして、教師が子どもたちにできることって何なのか、しばらく考えていました。
勉強を教えること、それは大前提にあります。
だけどそれだけでは片手落ちで、どれだけ子どもたちを信じて応援できるか?
が根幹にあるのでは、と考えています。
信じるというと綺麗ごとに聞こえるかもしれません。
だけど、人間の脳はとても賢いので、こちらの気持ちが潜在的に相手に伝わってしまいます。
見下すような気持ちがあれば、言葉をどんなに取り繕っても、無意識に相手に伝わります。
だからこそ、偽善でも綺麗ごとでもなく、子どもたちの力を信じ切ることが大切になってきます。
すると子どもは本来のパワーを発揮でき、あとは適宜アドバイスすれば、こちらが手取り足取り教えなくても自分で伸びて行くのです。

自分も含めて今までの経験から、誰でもその力は例外なくあると実感しています。
自分の力を自分で舐めんなよ!
と、伝えたいです。
自分を信じたとき、大切な人に信じてもらえたときの、人間の力は目を見張るものがあります。
T君の周りにも、そんな大人がいてくれてたらと今も悔やまれます。
どうか、親御さん、子どもと接する仕事をしておられる方、子どもたちの本来のパワーを信じ切ってください。
きのうの電車の中でブラックサンダーを食べている高校生を見て、そんなことを思い出しました。
長くなりましたが、お読みいただき、ありがとうございました(^^)