―教え子の女子高生からウジ虫といわれてー
佐竹 治憲
紗耶香さんは、地元の結構上位の女子校の生徒で、第一印象はとても明るく、活発なお嬢様でした。
お父様はとある企業の東京本社から派遣された支社長を努めておられ、地元の名士として有名な方でした。
私は中堅どころ、中の下かもしれませんが、私立大の文系の学生で、アルバイトに励んでいて、その会社の外部組織、いわゆる出先で働いていました。
その出先の店長から、家庭教師をしないかと声がかかり、ありがたい反面、自分に務まるのか、相手は一体どんなところなのか、不安に感じていたところ、支社長からの話だからと聞いて、さらに戸惑いながらもせっかくの機会だからと考えていました。
支社長と直接電話でやりとりしたところ、家庭教師の生徒はお嬢様とのことで、逆シンデレラ物語かと一瞬思ったものの、今までの人生を振り返り、自分にそんな素晴らしい話が降ってくるとは考えられず、私に話が来た理由を知りたいと思い、ストレートに尋ねてみました。
お嬢様が出先にお出でになったことがあり、私をみて気に入ったそうで、是非家庭教師にとのことでした。
どうも話がうますぎる、今まで女性から声をかけられたことなどなく、ましてや名士のお嬢様から声がかかるとは、喜びより、やっかいごとに巻き込まれたような背中の寒さを覚えました。
スーツなどないので、なんとか格好を整え、店長と一緒にご自宅を訪問しました。
私はお嬢様が来店されたのを知らなかったので、その日が初対面でした。
深窓のご令嬢というので、細身の色白のか弱そうな女性かと想像していたのですが、身長はそこそこながら、女子高生にしてはボディラインがなまめかしく、つい凝視してしまいました。
話してみるとずっとうつむいて小声で、短く答えを返すのみで、お淑やかな女性に見え、これから始まる家庭教師生活に希望が見えた気がしました。
そうはいってもお父さんが私をどう評価するかで、採用不採用が決まるわけで、気を抜くことなく、大学の話などでなんとか乗り切りました。
そうして紗耶香さん、というより紗耶香様との秘密の関係が始まりました。
初回はお母さんが出迎えてくださり、挨拶もそこそこに紗耶香さんの部屋に二人きりになりました。
家庭教師を受けるということからか、セーラー服を着ており、はち切れそうな胸元、太ももに思わず目が行きました。
お母さんがいたときは物静かなお嬢様然としていたのですが、二人きりになると態度を豹変され、口調も全く違って、驚くばかりでした。
「先生、私の体が気になるの。」
「いえ、べつに。失礼しました。」
「うそ、気になるでしょう。」
「勉強を始めますよ。」
「先生、どうしてあなたを家庭教師に雇ったか分かっている。」
「正直、驚きました。」
「あら、驚くことなんかないわ。私には見えたのよ。」
「なにが。」
「これから私の部屋には行ったらすぐに土下座するのよ。そして、紗耶香様本日もどうかよろしくお願いいたします、っていうのよ。」
「なんで。」
突然頬を殴られ、驚いて顔を上げると
「さあ、やって見せなさい。できなきゃクビよ。」
私には見えたという意味が分かりました。
幼い頃の不思議な体験から、女性をしたから見上げる癖があること、女性の顔貌より腰や足に目が行く癖、厳しく言われるとなんだかうれしくなってしまう癖、きっとそれらを見透かされていたんだと思いました。
紗耶香さんの座っている椅子の前で土下座し、言われたとおりのご挨拶をしてみせると後頭部を踏みつけられました。
「まだあるのよ。これからおまえが私の奴隷としてやっていけるかどうか、いろいろ試してあげるから。」
お母さんが不意に入ってきたらどうしよう、お父さんに言いつけられたらどうしよう、だから嫌だったんだなどとカーペットに額を押しつけながら泣きそうな気分でしたが、なぜか徐々に奇妙な居心地の良さを感じ始めていました。
「じゃ、私問題を解いている間、足を舐めているのよ。上手にできたらパパに良かったよって話してあげる。」
投げ出された足を手に取り、甲に接吻してから、足趾を一本ずつ口に含んで、舐めあげていきました。
足底はカーペットの毛が付着していましたが、構わず舐めとりました。
脱ぎ散らかしたソックスで顔を拭って、椅子に座るようにいわれ、それからすぐにノックが聞こえ、お母さんがケーキと紅茶を持って、部屋に入ってきました。
「すごくよく分かったわ。先生、教え方上手。」
とおどけて見せ、お母さんはすっかり安心して、部屋を出て行きました。
私は正座して、頭は紗耶香さんの腰の辺りにあり、スカートから伸びる太ももがなまめかしくて、できるなら頬擦りしたい衝動を抑えていました。
「私ね、クラスでずっと5番以内なのよ。だからおまえに教えてもらう必要なんかないのよ。」
ケーキをむさぼりながら、足を開くと真っ白な太ももが奥まで見通せ、思わず見入ってしまいました。
「エッチね。パパに言いつけるわよ。」
紅茶をぐっと口に含むと私を見下ろすようにされたので、はっとして口を開けてしまいました。
ジャバっとぶちまけるようにかみ砕かれたケーキと紅茶が降り注ぎ、口で受け止めるより多くが顔に降りかかり、カーペットを濡らしました。
「どうするのよ、こののろま。カーペット口できれいにしなさい。」
這いつくばってカーペットのケーキかすと水分を吸い取っていると背中に両足が載せられ、一体どんな視線を送っているのかと見上げたくなりましたが、ひたすら掃除機と化していました。
そんな私の目の前に私の分であろう、ケーキが皿に載せられて、カーペットに置かれました。
ぐしゃっと右足でそれを踏みつけるとケーキのクリームまみれの足を私の前に突き出しました。先ほど自分で舐った足を今度はケーキ風味で再度味わうことになりました。
「お疲れ様。また来週。」
こんな調子に半年くらい家庭教師指導が続き、紗耶香さんの成績は特に変化なく、安定といえばそうですが、バイト代の分働いていないと言われたら返す言葉もない状況でした。
それでも行くとお母さんは笑顔で迎えてくださり、紗耶香さんも特に不満を口にされず、自分はストレス発散に利用されているのではないかと思いました。
紗耶香さんの部屋に入ってすぐに土下座し、足の甲にキスをしてから指導開始ですが、私が教えることなど何もなく、足マットとして顔を押さえつけられて、休憩まで過ごしていました。
腰掛けたままの紗耶香さんが大股を開き、座面にケーキをおきました。
私は口を使ってそれをきれいに食べなければいけませんでした。
椅子を汚したり、ましてや紗耶香さんの制服を汚したら大変なことになるので、もがきながら必死で食べていました。
食べ終わると口をすすいだ紅茶を多少の見やすいように細い水流にして、天井を向いた私の口に注いで下さいました。
脱ぎ捨てられたソックスで顔を拭われるとそのまま椅子の奥に引き込まれ、すかさずお尻で顔を塞がれました。
少し酸味のある発酵臭が鼻先に漂い、女子高生の生の匂いに晒された感激から私の股間は激しく反応していました。
「あら、先生ったら、感じちゃってるの。」
女子高生にからかわれる惨めさもなんだか心地よく、このまま座布団になって、ぬくもりと湿り気、それと甘酸っぱい匂いに酔いしれていました。
ところが、紗耶香さんがお尻の位置をすっとずらした瞬間、脳天に突き抜けるような饐えた強烈な匂いが襲ってきました。
「あら、どうしたの。そんなにうれしいの。」
私が身を強直させたのを見逃さず、声がかかり、前の方に位置を変えようとした私をお尻の圧力で押さえ込みました。
何度吸っても強烈な鋭利な匂いに意識が遠のく気がしても逃れることはできず、現状を受け入れなければ、紗耶香さんの意思はそのまま受け入れなければと服従心が湧いてきて、その体勢を終わるまで続けていました。
「おまえのために用意してたのよ。女子高生に恥ずかしい思いさせて、この責任はとってもらうからね。」
責任と言われてもお願いしたつもりもなく、どうやって責任を果たすのかも分からずにいました。
紗耶香さんは立ち上がるとすっとパンティを下ろし、両脚を抜いて手に取りました。
「おまえのせいで汚れちゃったじゃない。ほら、これ貸してやるから、目の前でマスかいてごらん。」
手渡され、そっと紗耶香さんを見上げると好奇心と嗜虐心の入り交じったような視線を浴びました。
椅子に腰掛けた紗耶香さんに向かって正座するとスカートの奥の暗がりに黒い茂みが垣間見られ、私の視線に紗耶香さんが体育座りで応えられると堪らず、発射してしまい、こぼさないように両手で受け止めていました。
「ほら、そんな汚いものいつまでも持ってないで、全部飲み込むのよ。」
自分のものでも気味悪く、嘔気を抑えながら指まで舐めて、すべて吸い取りました。
「汚ったないわね。まだ変な臭いするわよ。」
土下座して別れの挨拶をし、階段を降りるとお母さんが待っていました。
見破られるようなものがないかドキドキしながら、そそくさと玄関を出ました。
冬休み前のテスト週間のため、いつもより回数を増やして、指導という名目で、逆に調教を受けていました。
徐々に大胆というか、私を男性とみることがなくなり、もっというと人間としてみていないなと感じるようになりました。
挨拶をして部屋に入ると、脱ぎ散らかしたソックスの横に脱ぎたてとみられるパンティが丸まって放り出されており、私の反応を楽しむかのようで、紗耶香さんに目をやると一生懸命勉強をしていて、全然気にもとめていない様子でした。
「おまえと遊ぶために今日の分取り組んでるのよ。偉いでしょ。うれしいでしょ。全然教えないで、バイト代もらえるんでしょ。」
また頭を下げて、床に額をつけたまま罵詈雑言に耐えていました。
「紗耶香様、今日もどうぞよろしくお願いいたします。」
この言葉が一番癪に障るのですが、確かに貧乏な大学生にはとてもありがたいアルバイトで、クビにならないようご機嫌を取らないといけません。
「ほら、勉強の邪魔しないでよ。余計な事しなくていいから、じっとしているのよ。」
紗耶香さんは引き出しから、袋に入ったものを取り出し、私に近づいてきました。
「どう、これいいでしょう。おまえのために用意したのよ。」
私の首に犬用と思われる首輪をつけ、ぐいぐい引き綱をとり、机の前に連れて行かれました。
ぐいっと引きよせられ、私は紗耶香さんの足の甲にいつものようにキスをしました。
紗耶香さんが勉強中は顔面足置きとして使われ、時々鼻を母趾と示趾でつままれた上に口を足底で塞がれて、のたうち回ったりして、犬以下の扱いに耐えていました。
休憩時間はお母さんが部屋に入ってくることはなく、ノックだけでドアが開くことはありませんでした。二人分のケーキは一つは紗耶香さんが召し上がり、もう一つは買い物袋に紅茶と一緒に入れて、踏みつけ、中に足を入れてかき回してから、私の口元に足を差し出し、すべてきれいに舐めとるように命令されました。
私が必死に清拭している間、私の姿をご覧になって楽しんでおられるというなら頑張りようもあるのですが、雑誌を読んだり、音楽を聴いたり、全く意識から私が消えているところが辛く、悲しみに包まれました。
まさに犬以下、おもちゃ以下の存在でした。
やっとおみ足をきれいにして、私は紗耶香さんの横に正座していました。
「さあ、お勉強再開ね。」
ぐいと私の首輪につけた手綱を引かれ、座布団になれというご指示と受け取り、椅子の座面に上向きになるとすぐに紗耶香さんが腰掛けてきました。
部屋に入ったときにパンティが脱ぎ捨てられていたので、気にはなっていましたが、やはり下着は着けておられず、茂みの感触に少しむずむずした直後から、厳しい饐えた腐臭に包まれました。
鼻には少し粘りのあるお尻の穴が押し当てられていて、気が遠くなりそうな酸欠に晒されながら、かろうじて呼吸を行っていました。
時々重心を変えられるほかはずっとお尻に敷かれたままで、紗耶香さんは私のことなど忘れているんだろうなと寂しさよりものとしてお仕えする喜びが芽生え始めていました。
終了時間まで耐え抜いて、紗耶香さんが立ち上がると私は座布団というより使用済みのおむつになった気分でした。
「くっさー、何よその顔。」
トイレで顔を洗って帰ろうとしたのですが、紗耶香さんからそのまま外に出るように言われ、お母さんへの挨拶や見送りをどうするのか不安でした。
紗耶香さんが使い捨ての紙マスクを持ってこられ、右足を椅子に乗せてから、スカートの中に手にしたマスクを入れ、大げさな仕草で、お尻を拭っているのを見せつけてから、私の口に宛がうようにされ、私はゴムを耳にかけて装着しました。
「私のキスマーク付きのマスクよ。それつけて帰りなさい。来週までずっとつけているのよ。」
帰りに突然マスクをつける私をお母さんが奇異に感じることだろうと思いましたが、紗耶香さんの命令は絶対ですから、うつむきながら、挨拶もそこそこに引き上げました。
アパートに戻ってから、マスクをみると紗耶香さんのお尻を拭った痕跡はしわが寄っているほかは強烈な匂いだけで、しゃぶってみたいのを我慢し、マスクをつけ直して、夢想に耽りました。
使い捨てのマスクを1週間も付け続けるのは困難というもので、ビニールの袋に入れ、チャックして常に持ち歩くようにしました。持っているだけで、紗耶香さんとデートしているような気分で、ついでに首輪もつけられた感じがして、なんとも言えない高揚感がありました。
訪問時にはマスクをつけてくることと命令されていましたが、マスクをつけて訪問すると感冒を伝染しかねないとお母さんが心配するでしょうから、紗耶香さんの部屋をノックする前に匂いが抜けないようにしっかりチャックしたビニールの袋からマスクを取り出して、入室しました。
土下座して、いつもの挨拶をしていると首輪を早速つけられました。
マスクをしたまま足の甲にキスをするのもどうかと思い、ただ土下座していました。
「約束は守れたようね。偉いわ。ご褒美をあげる。」
手綱を乱暴に引かれ、正座すると紗耶香さんは無言のままスカートをたくし上げ、黒い茂みをマスクをつけた私の口に押し当てました。
面食らっている私を気にされる様子もなく、マスクを目の位置にずらすと
「お口を開けて。」
と茂みが口に覆い被さってきました。
明るさは分かりましたが、目をマスクで覆われ、状況が完全には理解できませんでした。
「こぼしたら殺すわよ。」
これで何が起きるのか、自分がどうするべきなのかがわかりました。
女性からトイレに使われることは子供の頃からの夢だったので、ついに叶うという感激がある一方で、当然未経験ですから、吹き出してしまったらどうしようかとそちらの方が前面に立ち、恐ろしくなってきました。
でもそんな私の心情など全く酌まれることはなく、すぐにすごい勢いで口に生暖かい水流を受け止め、溢れるかどうかより、とにかく最大限の処理機能を発揮するほかなく、奔流が弱くなって初めて、呼吸をして、人間に戻った気がしました。
お慕いする女性の排尿を受け止める便器になったとか、そんな感慨はなく、ただ、すべて飲み込んだ勝利の感覚だけが湧いてきて、泣きそうな気分でしたが、紗耶香さんがマスクをまた口に戻してくださり、私は同じ姿勢のまま見上げていました。
紗耶香さんはじっと私を見下ろし、
「案外使えるじゃない。」
さっと身を翻し、机に向かって行く姿を眺めながら、懸命の努力でなんとか役割を果たした感慨とトイレを使った後便器に心配りする人などいない訳で、当然の振る舞いなのだろうという変に冷静なプロ意識に似た感覚が湧いてきました。
きっとこれまでたくさん小用を男の口に果たしたのだろうと思うと私が何番目なのか、点数はどれくらいを頂けるものなのか、道具としての価値を知りたいと感じていました。
もう私にとって紗耶香さんは、紗耶香様とお呼びすべき存在であり、一方的かもしれませんが、距離が縮まった気がして、手綱を引きずりながら紗耶香様の椅子の横まで犬のようにして近づき、土下座していました。
「おまえはもう人間じゃないのよ。ウジ虫よ。」
足置きに使われることなく、私は紗耶香様のお尻に敷かれ、鼻にぴったりとお尻の穴を密着されるとマスクで口呼吸がしにくいところ逃げ場もなく、もがきながら、ずっと紗耶香様の内側の突き刺さるような匂いに耐えているうち、ウジ虫という呼称は私にとても似つかわしく、羽化してハエになることなく、幼虫のままお尻で生かされる我が身に得も言われぬ温もりと居心地の良さを覚えました。
時間になると紗耶香様は前回と同じく、紙マスクをお尻に宛がい、拭ってから、私に手渡しました。
私がマスクを装着するとやや満足げに微笑みました。
お母さんとは必要最小限の挨拶を交わし、アパートに戻りました。
コンビニで買い物があったのですが、知り合いに会うのが怖かったということと、それよりも早く自室に戻り、お役御免になったマスクをしゃぶってみたいと思ったので、急いで帰りました。
匂いが完全に抜けてしまうくらい、マスクの紗耶香様のお尻の穴が宛がわれたポイントを嗅ぎまくってから、口にして、唾液で紗耶香様のエキスを一切逃すことなく吸収しようとしました。
今まで自慰に耽る際にネタにしたどんな刺激的な雑誌やビデオより、私を興奮させ、満足感に浸りながら、朝まで起きていました。
紗耶香様はめったにサボることがなかったのですが、訪問日の前日にお母さんから電話があり、体調不良でキャンセルしたいということでした。
体調不良とは何だろうか、女性特有のものかな、もしかすると私はお払い箱になったのではないかと居ても立ってもいられなくなり、訪問予定日には我慢できず、紗耶香様のご自宅前まで赴き、お部屋の明かりをみて、不意に窓が開き、何かお話をしてくださるのではないか深夜まで立ち尽くしていました。
お部屋にいるのは分かったのですが、合図の方法もありませんし、そんなことをしたらストーカーそのもので、即クビになってしまいますから、その日は諦めて帰りました。
どうしたら喜んでもらえるのか、私に構ってもらえるのか、そんなことばかり考えていました。
キャンセルのあと、待ちに待った訪問日がやってきました。
相変わらず私の指導など必要なく、紗耶香様は一人でさっさと問題集をかたづけていました。
中休みまでは全くコンタクトがなく、私はお部屋を見回したり、紗耶香様の後ろ姿や見事に伸びた足の美しさを眺めて過ごすほかなかったのですが、中休みになるといつになくいろいろ語り出しました。
将来の夢はファッションデザイナーで、早くアメリカに行きたいと具体的なプランまで話してくださり、一応かもしれませんが、私のこの先の希望まで尋ねて下さいました。
「紗耶香様の奴隷として一生を送ることです。」
などと言えるはずはなく、そういえば、将来の夢とか、希望とかあまり考えたことがありませんでした。
まずはちゃんと就職することが第一だったわけですが、それでは寂しすぎるので、留学してみたいと予定も何もないのにとりあえず口にすると
「本当に月並みね。」
とため息交じりに私に目を向けられ、
「今日で家庭教師は終わりよ。あんまり役に立たなかったけど、楽しかったわ。最後におまえにご褒美をあげるわ。」
今日でクビと聞いて、血の気が引き、目の前が真っ暗になりました。
「ほら、ご褒美は何かほしいのかしら。言ってご覧なさい。」
私はただ涙が出て言葉になりませんでした。
「じゃ、私が選択枝を出してあげるわね。そうね、おまえのことだからこんなんじゃないかしら。」
まだ、思考回路が停止して、言葉が出ませんでした。
「私のおへそから下で、どこかキスしたいところがあれば、一回だけ許してあげる。」
ここで何か言わないとお別れの挨拶すらできなくなると思い、
「紗耶香様にお任せいたします。」
「あら、それじゃ、膝が良いかしら。」
私は首を振りました。
「紗耶香様、どうかお願いします。」
土下座して、私の願望を察していただこうとしたところ、
「素直になりなさいよ。」
と言われると同時に私を蹴り倒して、顔をまたがれるとパンティを素早く下ろし、そのまま腰を下ろされました。
「ああ、紗耶香様の匂いだ。」
生涯忘れないように深呼吸を繰り返してから、紗耶香様が腰を上げられるまで、その美しいアヌスに吸い付いていました。
こうして私にとっても夢の日々は終わり、またアルバイトばかりの灰色の生活に戻りましたが、紗耶香様から頂いたマスクをつけるとアヌスに口づけを許された最高の時を思い出し、夢の中で生涯の隷従をお誓いし、自らを慰めて生きています。
了