靴教室 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

靴作り:手で考える

 先週のお教室では ポートフォリオの作り方 を行いました。

 

 

 

 私がロンドンで学生だった頃(約30年前)にパソコンも今ほど普及しておらず、

ワープロで作成し、切り貼りしながら作ったポートフォリオ(デザインコンペで賞を頂いた物の一つ)を

お見せながらのショート講座でした。

 

 

 

 

 

 先月、引越しの際に見つけて、現在ではパワポでサクサク作れるんだろうな〜と思いつつ、

内容や構成自体は今でも通用するな〜と思いましたので、紹介しました。

 

 

 ただ、私が古い人間だからなのか、やはり絵を描いたり、アイデアを煮詰める時には

手作業の方がアイデアが浮かぶので、パワポを使用する前に手作業で構想を練る方が仕事が早いです。

 

 

 子供の頃、粘土や紙で物を作ったりするときに、「これを作ろう!」と決めたら、

 

 

それを一旦頭の隅に置いておいて、何も考えずに手でこねながら、ふとした瞬間に 『お!』という形ができて、

 

そこからアイデアがブワ〜と浮かんで作ることがすごく好きでした。

 

 

 

 

今でも、新く金具や革を購入し、手で触っているとアイデアが浮かんできます。

 

 

これが、パソコンの画像で金具を見ながらじゃロクなアイデアは生まれませんチーン

 

 

 手でこねくり回していると、手が考えてくれて

 

 

 自分の頭の中に無かった物が出来上がる。

 

 

 自分の限界を越えることを助けるのが

 

「手で考える」

 

ということなのではないかと思っています。

 

 

 

お教室でも時々お話しするけれど、私は人間の部位で信用できる部位と出来ない部位があります。

 

 

「目」は簡単に錯覚を起こすので、信用していません。

 

 

特に木型を削る際、靴を作る際は、見た目なだらかに見えても、で触るとガタつきがあったりしますので、

 

指で表面を触りながら削り上げていきます。

 

指の感覚は信用できます。

 

 

また、「脳」は自分の都合の良いように考えるし、知らぬまに他人の考えを吟味せずに受け入れて

「純粋な自分の考え」を出すのも実際難しいなと感じます。

 

 

 

ところが、「手」で作業をしていると、あれ?こうしたらどうだろう? あーしたらどうだろう?と

頭の中の少ない知識を超えた疑問やアイデアが浮かび出します。

 

 

また「手」で考えるほうがゾーンに入りやすいです真顔

 

 

手作業ビギナーの生徒さんたちは

 

「手の感覚がイマイチわかりません。。。」

 

と言ったりしますが、

 

 

「手」で考えられるようなるには、

 

「手で考え慣れ」 

 

しておくことも必要なので、

徐々に出来るようになってきますので、ご安心ください。

 

 

靴作りだけでなく、普段から手作業を多くしている方は、すでに身についていますね。


 

別に特別なことはしなくても、

 

「料理」を手作りし、「身の回りの物」を縫ったり、編んだり、修理したり、自分でできることは自分で行う。

 

土を耕し、自分で歩き、自分の目で確かめる。

 

技術が進化し、便利な物が多すぎて誘惑も多いですが、

 

 

「手で考え慣れ」できるように、何でも面倒くさく思わないで、自分の手の可能性を信じて積み重ねていけるといいですね。

 

 

教室の風景

 

先週はつり込み作業の生徒さん達が多く、「指の感覚で確かめながら」頑張っていました。

 

↓左手の親指の位置が良いですね! 

 

土踏まず部はビスポーク靴の場合、かなり急なカーブの方もいるので土踏まずのつり込みは汗だくです💦

 

↓ だんだんと、ワニの使い方が上達してきています。

 

↓上級者はサクサクつり込みしています。雨用の靴を作成中

 

 

↓お隣同士で、トップピースに取り掛かりました。仕上がりまでもう少しキラキラ

 

 

 

 

↓FINISHING(フィニッシング)を丁寧に行なっている方キラキラ

 

 

 

↓ BESTなサンダル作りの話を熱を込めて話し合いました! 

 

 

 サンダル作りも毎年クヲリティーが上がっていますが、

 

 

 サンダル作りは靴作りとだいぶ違いがありますし、

 

 世で販売されているサンダルが、全部履きやすいかといえば、

 

 そんなことは全然なく、何なら半分以上は企画ミスではないか?と思うことも多いので

 

 

 今週は「サンダル作りにおける重要事項」ショート講座を行います!