
靴の木型づくりはムズカシイ?
今月も木型作りが仕上がった方、木型作りをしている方、これから木型作りに入る方。。。がおり、
やすりを使ってカーブを削る方法、テープメジャーで正確に測る方法など、アワアワしながらみなさん頑張っています![]()
靴作りは大きく分けて以下の順番で行います
①LAST MAKING (木型づくり)
②PATTERN CUTTING (型紙)
③ CLICKING (裁断)
④CLOSING (製甲)
⑤BOTTOM MAKING (底付け)
実際に着用できるのが③の革の裁断 からになるので
①の木型と②の型紙は、靴を作る為の”工具” の類になります。
木型作りの順番は
①足の採寸
②足のサイズのソリッド作り(木型の原型 左足のみ作成)
③ソリッドを工場へ送り、左右プラ型にコピー
④左右のプラ型を細かく修正
上記のステップを踏んで、ようやく靴作りに使用する木型(プラ型)が仕上がります。
木型と呼んでいますが、湿気の多い日本では木製ではサイズが変わってしまうので
1mmのずれでもフィッティングが変わってしまうので プラスティック製の ”プラ型”を使用しています。
イギリスだと、乾燥した気候ですので木製でも良いのですし、木製の方が、見た目は良いのですが。。。。
湿気に左右される木製は日本の機構には向いていないので残念です
。
①の採寸は、座ったままの状態で足の外周、土踏まずのカーブ、必要な足囲4箇所を測ります。
歩行は、体重の加重と非加重の連続ですが、重要なのは非加重の際の数値になります。
加重の際の数値で木型を作りますと、その靴はブカブカで大きいサイズになってしまいます。
靴紐を結ぶときに、ぎゅーと紐を絞った際の足の大きさで木型を作りたいので、足の体質も考慮に入れながら
独特な計測の仕方があるのですが、足に吸い付くようなフィット感を出すためにも、採寸はとても大切です。
採寸したものをDRAFT(ドラフト)と呼びます。
②木型の原型になる木のブロック(ある程度の足の形になっているもの)を、ドラフトに合わせながら削っていきます。
左足のみを作ります。
削る順番は
1:外周
2:土踏まず&足裏
3:足囲
4:外周の骨の高さ、カーブを合わせる
5:つま先
③仕上がったソリッドを工場へ送り、プラ型にコピーしてもらい、その時反転させて右足も作成。
ソリッドを作成することにより、左右のつま先が左右対称の形でのプラ型が作れますので、作業が楽になります。
④右足は左足の大きさと同じで仕上がってきますので、ドラフトに合わせながら右足のプラ型を形成していきます。
⑤両足完成。
ソリッドを作るのに、私は半日〜1日位で、イギリスのビスポーク木型職人の平均もその位です。
足の形は顔と同じで全員違いますが、顔同様に構造は同じです。
骨の大きさが多少違って、角度が多少違って、肉付きが違うだけの違いです。
なので、形を形成するのはそれほど難しくはありません。
外周はDRAFTと同じ形にして、骨の並びと平均の大きさを考えながら、計測数値を見ながら削り上げていけば
足が入る木型は作れます。
難しいのは形じゃなく、それぞれの足の感じ方です。
キツく感じやすい硬い足、いくらでも絞れる柔らかい肉の足、歩行の癖、歩行時の足の傾き
それらを考慮して削りあげ、バランスよく美しく仕上げること。これが木型作りの難しいところです。
20年以上も作り続けているので、この足はこんな感じ削る、この足にはこんな工夫をすれば良い。。。
と、人によって、足の体質によって作り方を変えていくので、経験値がものを言う工程です。
1足目の木型を作成中の際は、かなり難しいことしているな〜と感じる生徒さんも多いことと思います。
または、言われるままに削っていたらできた!
という生徒さんがほとんどだと思います。
まずは、1足1足作るごとに経験値を上げていく、知識を増やしていくように、ゆっくりじっくり
腰を据えて作っていきましょうね。
木型作りは一日にしてならず。
お教室に通われている生徒さんの中には、
「とにかく足に合う靴を履いたことがないんです!自分の足に合う靴が欲しい!」
と、靴作りをスタートしている方も多く、
自分の木型が1つあれば、大きな悩みが一つ解決しますよね。
自分の足に合った靴を、自分のデザインで作れる喜び![]()
他人の木型を作るのは難しいですが、
自分の木型を作るのは、自分の足を見ながら触りながら作れるので
自分の足のことについて知識も増やしながら、楽しく作れると思います。
靴や足に悩んでいる方がいたら、ぜひ自分の靴を作ってみませんか?
とりあえず、初心者さんには🔰 1足目の木型はこちらでご用意しますので、安心してくださいね。
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