靴ラボ:アッパーの秘密 Rainforcement | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

靴ラボ:アッパーの秘密 Rainforcement

今週の講座は 

 

Upperの

『Rainforcemant』

(レインフォースメント)

 

 

についてお話ししたいと思います。

 

 

 ”Rainforcemant ”とは

補強の為の芯材のことなのですが、

 

結構 Upperの色々なところに入っています。

 

 

 

 イギリス・ビスポークの場合、すべての”Rainforcemant ”を”革”で作り

 

 

 

 UPPERの強度を増したり、よりFLATなUPPERを作る為に工夫が施されます。

 

 

 

 一番わかりやすいのが Facing の芯 かな?

 

 

 こちらが↓ ”Faching"ですが、

 

 

 

 

 

こちらがFacingの芯 ”Rainforcemant ”です。↓  (生徒さんの忘れ物爆  笑

 

 

 

 アイレットに紐が通りますので、

 

 

 紐をギューと絞った時にアイレットの穴が伸びて楕円形になってしまっては、折角0.1mmを気にしながら作った木型のフィッティングが台無しです。

 

 

 ですので、アイレットの穴が伸びないように、表革とライニングの間に革で作った”Rainforcemant ” 

を入れています。

 

 

 金具のアイレットを入れれば良いのでは?と思われる方もいると思いますが、

 

 

 金具は見た目がチープなのと、軍隊の靴などで使用される材料ですので、イギリスの高級靴では通常使用しません。

 

 

 イギリス・ビスポークは基本、革以外の素材は使用せずに靴を作っていますし、

革だけで丈夫でエレガントな靴作りが可能です。

 

 

 本当に、糸とタックス以外はすべて”革”です真顔

 

 

 これがイギリス・ビスポークの靴が、30年以上履ける理由の一つでもあります。

 

 

 革以上に通気性と耐久性と収縮性を備えた良い素材はありません。

 

 

その革の中に、紙やメタルのように劣化するものを入れてしまうと、一気に寿命が縮まります。

 

 

 40〜50年前からは、踵の縫い割りにナイロンの「ブラックテープ」を使用しますが

私の師匠は一切ブラックテープも使用せず、革で作っていました。

 

 

 お教室でも

 糸と、タックスと、踵のブラックテープ以外は”全て革”ですね。

 

 

 そんなわけで、今週のお教室では踵のブラックテープの代わりに革で作る方法や

以下のデザインには、通常と違う”Rainforcemant ”を入れますので、それぞれ説明したいと思います。

 

・サイド エラスティック シューズ

・ブローグ

・エキゾチック レザー(クロコダイルやリザード など)

・モンクシューズ

・スリッポン 各種

 

 

その他、靴のトップラインに使用する 

”Beading” (ビーディング)も

革で作る”伸び止め”ですので、”Rainforcemant ”です。

 

 

そんなこんなで、

 

 

生徒さん達がどんな靴でも作れるスキルが身に付くように

 

 

今週のお教室も、細かいことを深く掘って、一つでも多く学べるように

 

日々勉強、日々工夫。

 

 

 

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