アルバート・スリッパ(ALBERT SLIPPER)
現在、アルバート・スリッパを作成中の生徒さんがおりますので、
日本人には馴染みの薄い、アルバート・スリッパについて少々。。。
クラシックな英国紳士が、自宅でスモーキング・ジャケットを着たら、足元はベルベットのこの靴が必須です。
↓私の私物
ちなみに左手に葉巻、右手にブランデーグラスを持って、クルクル回せば
就寝前の英国紳士の出来上がりです
アルバート・スリッパの製法は Pump製法で作ります。
Pump製法はウェルトなしでスキンステッチのFLAT SEAMのような穴の開け方で
革を貫通させず、
革の断面を掬い上げるように縫いますので、縫い目も見えません。
生徒さん達に「どうやって縫っているのですか?」とちょくちょく質問されるので
説明してみたこともありますが、実際にやってみないとチンプンカンプンのようです。
現在、チャレンジし始めた生徒さんがおりますので、他の生徒さん達にも見せながら説明できますね。
初めて見る方達はきっと『ぎょ!』と驚くか、
『ギョギョギョ!』とさかな君🐟のように驚くか。。。。
私が初めてみた時は、『なんじゃこりゃ!』と松田優作ばりの驚きでした![]()
とにかく想像を超える縫い方ですので、脳が活性化するかと思います![]()
お教室では色々な製法が学べますので、他の生徒さんが作っている製法も一緒に学びながら
多くの製法を学んで頂きたいと思います。
↓はBespoke John Lobb のカタログ。海軍のバッジの刺繍が付いています。
ちなみに、このPump製法はレディースの靴やオペラ・パンプスの際にも使用したりします。
とても軽く、薄いソールで履きやすいのですが、なんせ華奢な作りですので、
室内か絨毯の上用ですね。
同じようにウェルトがなく、軽く薄い仕上がりには マッケイ製法があります。
マッケイはソールに縫い目が出ますので、ゴムシートを貼ることをお勧めしています。
ゴムシートを貼ると、耐久性が増しソールの持ちが断然違ってきます。
Pump製法にもゴムシートは貼れますが、貼っちゃうのは勿体無い。。。。ので、お勧めはしてません。
繊細に縫い上げる製法ですので、革の良さをそのまま味わって頂きたいです。
ちなみに上に載せた、豪華な刺繍付きのアルバート・スリッパは、社員だった時のロブからのプレゼント🎁
John Lobb London の社員は毎年一足、クリスマス🎄にストックルームの靴の中から、好きな靴を一足貰えました。
その一足です。
ストックルームには、様々な理由でお受け渡しになれなかった靴や、商品として訳ありだったりした貰い手の無い靴がストックされている部屋で、なかなかサイズ的に合う靴はないので、貰わない年の方が多かったのですが、
このスリッパは、なぜか私の足にピッタリで
奇跡の出会いでした。
たまに足を入れてニヤニヤするくらいですが😓
宝物です。





