修行 | ”Bench work study" Hand sewn welted製法の靴作り教室

修行

 今週のお教室も無事終了。

 

 なんだか生徒さん達が5月3日の『12時間耐久靴作り』への意欲を燃やしていて🔥

 

 私はちょっと怖いですが滝汗 、意欲があることは素晴らしいですね。頑張っていきましょう。

 

 

 最近、”千日回峰行” という比叡山延暦寺で7年に渡って山中を1日30キロ歩き続ける過酷な修行を達成した50人目の僧侶の書かれた本を読んでいて、文章はとても穏やかでありますが、内容があまりに過激でびっくりポーン

 

 こちら↓



 ま、1日30キロ歩くのなら出来なくもない気はしますが、普段のお寺のお仕事はしながら夜中に出発してほぼ走って山を登り、

怪我をしても病気になっても休むことはできず、途中でやめる場合は常に持っている”首吊り用の縄”で自害しなくてはならない、

しかも最後は9日間水さえ飲んではいけない、断食(塩もだめ)と一睡もせずに真言を唱え続ける。。。という



まさにDEAD OR ALIVE の過酷極まりない修行。

 

 

 「なぜ?ホワイ?」と読む前は思っていたのですが、かなり引き込まれてしまって。。。。。

 


 でも、本の半分以上は「掃除」のお話。

 


 過酷な修行は出来ないけれど、毎日のお掃除の大切さについて読んでたら、影響されまくり

 


 朝6時に起きて ”年末か?”という感じで家中お掃除してから出勤しているのですが、確かに気分が良い。

 


 良すぎるキラキラキラキラ

 


 心が洗われる感じもするし、朝早いから夜10時にはベットに入ってぐっすり熟睡。ストレスフリ〜。


 


 仕事の効率も集中力も上がったように思います。

 


 今まで、なんてダラダラ生きてたんだろう。。。。と思ってしまいましたよ。

 

 

 それとね、なんだかこの本で言われていることと、靴作りとに相通ずることが多くて身が引き締まる思いもあったりして

身体の芯からエネルギーが湧いてきました。

 


 ほんと、凄い人っていますね。頑張っている人を見て、力を貰えるってのは素晴らしいことですね。

 


 良い循環を生むヒューマンパワーに感動しました。

 


 さて、修行とか空海、最澄、お遍路。。。。の話をついつい授業中にしてしまいますが、靴ももちろんパワーアップしていきましょう筋肉

 


 

 今週は「インソール」などの底材についてのレクチャーしました。

 



 革の利点である、”しなやかさ” ”汗を吸収する吸水性” ”汗を外に出す通気性”   ”伸縮性”  それからこれからの季節にうってつけの

”熱にも強い!”  ってところもありますね。

 


 真夏の炎天下、アスファルトの上の熱も通さず、快適に履くことができます。


 全材料を革のみで作られた革靴は、本当に全く蒸れませんし、真夏こそ革靴履いて欲しいな〜。

 


 ゴム底やゴムのトップピースは剥がれて真夏は道に落ちてたりするもね。接着剤が熱に弱い性質あるからね。


 でも、ハンドソーン靴は縫ってあるから、強いよね。

 

 

 

 そんなお話をしつつ、一枚革で購入した際の各部位の裁断についてお話ししたり、なかなかお目見えすることができない昔イギリスで入手した


奇跡のような最高級革


を生徒さんに実際に触ってもらったり、良い革の繊維の密度を見せたりしながら最高級の革と触れ合う時間を楽しんでもらったり。。。。

 

 

 私が作っている靴HANDSEWN WELTED製法では、すべての素材が革なので、アッパーの革1枚、底材の革1枚と後は糸があれば、他には何も使用せずに靴が作れます。

 

 

 そんなことにも今更ながらに、「やっぱり凄い製法だな〜」と感心しながら説明したりしてました。

 

 

 まだまだ、パーツの一つ一つの役割と、意味をお伝えしながら来週も底材レクチャーしていきます。

 


 来週は、「インソールの作り方」を予習と復習をかねて、しっかり説明しながら「意味」も考えていきましょう。

 


 一つ一つ丁寧に靴を作ることによって、心を洗っていきましょう。(影響されすぎ。。。。滝汗