
靴作りの”つりこみ”作業の巻
今週のお教室も楽しく終了。
今日はだいぶ涼しくなってきたので、工房は窓全開で扇風機だけで行ってましたが、なんか終わったらどっと疲れた。。。
まだ、クーラー無しは早かったかしらね。。。生徒さん達大丈夫だったかな。。。
さて、今週は『つりこみ』作業をおこなっている生徒さんが多かったな〜。
『つりこみ』は英語でLASTING(ラスティング)と言って、革を木型に吸い付くように引っ張って伸ばし釘を打つ作業です。
これには2つあります。
一つは木型にインソール(INSOLE)を”つりこむ”もの。
革はたっぷり水を含ませると柔らかく膨張しますので、引っ張ると伸びやすくなります。
ですので、インソール革は水を張ったバケツに浸けて、中まで水を浸透させたのちに木型に添わせて、ワニ(LASTING PINCER)を使用してしっかりインソールを摘んで引っ張り、釘で打ち付けていきます。
こうすることによって、木型にインソールがパーン!と張った状態で固定できます。これを1週間ほど乾かすと、革が乾き収縮してさらに木型に吸い付き、木型の底の形状を記憶してくれます。
これが、ハンドソーン・ウェルテッド製法の靴が足に馴染みやすくなる最初のステップになります。
木型は、足に合わせて土踏まずの形状も削っていますので、その木型の良さを最大限に活かせるインソールに仕上げる作業の第一歩でもあります。
とっても大事な工程ですね。
二つ目の”つりこみ”は、インソールに溝を掘ったりしてウェルトを縫い付ける準備をしたインソールに、芯材を入れたアッパーの革を”つりこむ”作業です。
こちらは、まずは踵の芯(STIFFNER スティフナー)と脇の補強革(サイドライニング)を入れたアッパーを、デザインのバランスを崩さないように、しっかり木型に吸い付くように引っ張り、釘で止めていきます。
高級靴で使用される革はかなりしっかりしていますので、全体重を右手で持っているワニに乗っけて感じで汗だく💦でつりこんでいきます。
この作業は、初心者の方々が「靴作ってる〜」を体感できる作業で、みなさん楽しそうですが、ワニで引っ張りながら釘もしっかり打って行かなくてはいけませんので生徒さん達が「ゆきさ〜ん、これ腕が3本必要じゃないですか?」とおっしゃる生徒さんも時々います![]()
しっかりつりこみ終わったら、踵部とウェスト部の釘は倒し、それ以外の前方の釘は全部抜いて、次はライニングだけつりこみ、その後、革の先芯(TOE PUFF トウパフ)をつりこみ、形を整えたのちに、アッパー革のつりこみを行って、つりこみ完了です。
結構釘を使います。。。
今、さらっと先芯を整えます。。。と書きましたが、先芯を整えるのも初心者の方々にはハードルの高い作業です。
靴は片足だけ作るのは簡単です。でも足って2本だから両足のつま先が同じ形になっていないと”ペア”に見えないので、ペアに見えるようにちゃんと先芯の革をきやすりで削って行かねばなりません。
人間が四足歩行で無かったことは本当に有難いですね。
まだ、立体を見る目が養われていない初心者の方々は「同じに見えます!」と見せにきてくれますが
「右のここが左より出っぱっているよね?」
「言われてみれば。。。」
上記を複数回繰り返し
整うまでに結構時間が掛かったりします。
でも、このつりこみ作業が終わると、木型にアッパーが吸い付いて、”靴っぽく”なってきますので、テンションが上がってきますよね![]()
初心者の生徒さんは、つりこみ終わった靴を見て、ちょっと気分がひと段落してホッと笑顔になる瞬間です。
そして、その後『スクイ縫い』というウェルトを縫い付けていく更なる難関が待ち構えているとは知るよしもないのです。。。。![]()
ふふふ。。。。
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