ブローグの全て  | ”Bench work study" Hand sewn welted製法の靴作り教室

ブローグの全て 

新しく動画をアップしました。

 

『All About the brogue 』

 

 

 

 ブローグのパターン(型紙)の作り方、2:1punch(親子穴)の穴の開け方、ギザ山の付け方、を学べる動画です。型紙のベースの形がダウンロードできますので、初心者の方でも簡単に綺麗にブローグデザインが作れます。

 

 

 

 

 ブローグにはハーフ・ブローグ(↓③)とフル・ブローグ(↓④)と呼ばれるデザインがあり、オックスフォード、ダービー、モンク、ブーツなどのデザインに使用できます。

 

 

 

 

 

そもそも、BROGUE (ブローグ)とは何だと思いますか?

 

ブローグは元々は”ハイキングシューズ”でした。  ハードな道を歩くハイキングに耐えられるようにシンプルな靴のつま先と踵にもう一枚革を乗せて作っています。

 

工場生産の靴では、WING CAPとVAMPを繋ぎ合わせるのに、VAMPにはのりしろがついていますが、英国のビスポーク店では現在もなおVAMPの革の上にCAPの革を乗せていて、2枚のアッパーの革とライニングの革と革の先芯が入っているので、ハードなハイキングにも耐えれるような頑丈な作りになっています。

 

 

でも、革が2枚もついていると通気性が悪いのでポンチで穴を開けて通気性を良くし、革の端をギザギザにカットすることによって軽量化を図っているのです。

 

イギリスのクラシックな靴のデザインには全て意味があります。機能性、耐久性を考えた上での美しいデザインなのです。

 

何となくカーブ入れておこうか。。。とか、かっこいいかな〜と思って。。。。なんてデザインはありません。そこが、200年以上愛され続け、履き続けられるデザインの秘訣なのだと思います。