サマー・オブ・ソウル  | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

サマー・オブ・ソウル 

 昨夜ソウル・ミュージック好きの生徒さんから、こちらの映画を観て感嘆深かったとメールが来ました。

 

 今日はちょうど午後から打ち合わせで午前中はゆっくりしようと思ってた矢先だったので、朝イチで映画を見ることに。

 

 

 う〜ん、なかなか興味深くてのめり込みました!! 

 

 

 あ、今日は靴の話なしですあせる 

 

 

ソウルとブルースのオタク歴30年なので、今回はお許しいただき、こちらの映画のお話をお願い 

 

 

 

ブラック・ミュージック好きな生徒さんも数人おりますので、本日はお教室のソウル・コミュニティー向けです。

 

 

 さて、この映画1969年のハーレムで行われたブラックフェスの様子なのですが、はっきり言って私、このフェスの存在も知らなかったです。チラッと宣伝を見た時、あ〜Wattstaxね、散々観たしレコードも持ってるから。。。なんて早ガッテンしてて、Wattstaxは1972年だけれど、それ以前に凄いことあったんだ!とびっくり。

 

 

 当時は黒人のウッドストック!という趣旨だったようですが、撮影されたことも忘れられて50年! なんてこった!

 

 

 1969年は私が生まれた年で思い入れが深いのですが、ベトナム戦争の最中でもあり、アポロ11号が月面着陸したり、63年にケネディー大統領の暗殺、1965年にマルコムX暗殺、1968年にマーティン・ルーサーキング牧師暗殺。。。と黒人の権利を獲得するために先頭に立っていたリーダー達ががどんどん暗殺されていくという恐ろしい時代。

 

 

 そんな中、メディアは戦争そっちのけで連日月に降り立った、たった2人の話に持ちきり。。。。ベトナムでの戦いの激しい場所には黒人がどんどん送られ、兵士たちの死者数は増え続け『何の為の戦争なんだ?』という鬱憤がマックスの真っ最中の”1969年”に行われたフェスということで、ブラックパワー炸裂です。

 

 

 

 そんな時代背景を思いながら。。。こちらのサマー・オブ・ソウル、しょっぱなから凄かったです。上記の歴史的な状況で警察は信じられない!と、このフェスで警備をしていたのは全員ブラックパンサー党員であったり、ブラックパンサーの事務所のや、ハーレムの街並みの映像が見れたのもワクワクしました。

 

 

 

 映画でのトップバッターは、当時19歳のスティービー・ワンダー!!しかもソロドラムをセクシー&ファンキーに叩く映像に一気に心はNYハーレムに。。。。。オルガンも歌もハープもドラムも天才ですが、10代の頃の無敵感!!ハンパないです。

 

10代からの人気に驕らずに努力と新しいもへの好奇心を失わず魅了し続けていることが改めて凄いな。。。と感嘆深い。

 

 

 スティービーの後にチェンバース・ブラザースがキレッキレで歌い、『あ〜踊りたい!!』と足でリズムを取るだけは抑えられずに一気にノリノリに♪

 

 

 

 で、その後に鮮やかな水色のシャツとネクタイに、スカイブルーのスーツを着たB・Bキングが "Why I sing the blues" を華麗なギター捌きと共に歌い。。。。ここらで脳内極楽状態に。カッコいい良すぎ。。。ラブラブ見せ方を熟知していますね〜。着こなしからギターの弾き方、マイクとの距離、汗のかき方まであせる格好良さを知り尽くしている。。。

 

 

 

 そのあたりで当時のNYのジョン・リンゼン市長が登場!!白人の市長ですがハーレムの人達にとても愛されていた様子が素敵でした。なかなかのハンサムね。ちょっと興味持ったので、家帰ったら調べよう。。。。と思って記憶した名前。

 

 

 

 その後のゴスペルデーで登場した、ステイプル シンガーズメラメラ!! 、エマ・スーと続き、綺麗な画像で動いているの初めて見れた憑依系ゴスペルシンガーのクララ ウォーカービックリマークまさか、見れるなんて!トランス系さが少し見れて、実際教会で観てみたいな〜と、この辺でだんだんアメリカ行きたい!!とウズウズしてきました。

 

 

ゴスペルの女王のマヘリア・ジャクソンも降臨ポーン、しかもメイヴィス・ステイプルズと一緒にキング牧師が愛し、牧師の葬儀でもマヘリアが歌った『Precious Lord, Take My Hand』を歌うという号泣無くして観ることができない場面で、ハンカチを濡らす。。。笑い泣き ううう。。。

 

 

 

 恐るべし、ゴスペル。。。。。

 

 

 その後は、モータウン。。。。テンプテーションズのデイビット・ラフィンが1人でMy GIRLを歌い(足が異様に長かった。。。)、グラディスナイト&ザ ピップス うん、この辺はまあまあ。。。。私は南部好きなんで。。。。

 

 

 その後かなイーストハーレムのエスニック系と混じったラテン・ソウルに入っていって、モンゴ・サンタマリアやレイ・バレットのキレッキレのリズムに圧倒されました。プエルトリコ系も面白いですね。

 

 

 それから、アビー・リンカーンとマックスローチも素晴らしかったな〜。曲はIt’s Time  だったかな?マックスローチは永遠に見ていられる。。。

 

 

 あ、あとスライがカッコよかった〜。白人ドラムも女性のトランペットもいて、全ての境界線を取っ払い高いところへ!Higher !と、歌い上げてた。それまでスーツを着ていたミュージシャンもスライに影響されてサイケファッションに変えた。。。とインタビューで言ってたり、スライの影響力を感じられましたね。スライは自由で好きです。ブラックブラックでかたまっていても問題は解決しないってのを唯一表現していたような。ファッションも思考も一番最先端いってたな〜。

 

 

 

 その後は、60年代のブラックミュージックを語る上で欠かせない、ニーナ・シモン登場!!”Backlash blues”と ”To Be Young, Gifted and Black”を歌う彼女は高貴な女王そのものでした。彼女の怒りはこの時代がマックスで、その後は段々と破壊されて病院への入退院を繰り返すようになるんだけれど、彼女の洞察力と頭の良さと繊細さ才能の凄さを持ち、ミュージシャンとして白人と黒人の両方から愛されつつ、どちらにも今ひとつ居場所を見つけられず。。。。激動の人生を送った彼女ですが、だからこそ、心の深い深いところにまで彼女の歌は染み込んでくるんだろうな〜。

 

 

 なんか、映画の予告ではエタ・ジェームスの顔もチラッと見えるんだけれど、映画では出てなかったな。。。トランスしてて見逃したのかな?チーン

 

 

 ライブ映像に歴史的背景も交差させながらのドキュメンタリーで、1969年までは”ニグロ”という言葉を使っていたが、Newyork Times でブラックという言葉に変えた過程が見れたり、ブラックパワーの”我々は美しい!””我々は素晴らし!”という誇りが少しづつ世界を変えているように思えたのですが。。。。。

 

 

 その後、半世紀経った現代、今だに人種差別は根強くあるって一体なんなんだろうか? 

 

 たった皮一枚のことや。。。。偶然生まれた場所の違いで。。。。

 

 

 元気のない時はマーチン ルーサーキング牧師の「私には夢がある」を読んでみます。

彼の言葉はゴスペルそのもの。ソウルそのもの。うううあせる 

 

 クリスチャンでもないのにこんなにゴスペルが好きってなんだろう?

 

 人種も文化も宗教も超えて素晴らしものは素晴らしいのです。

 

 

 

 

 あ、興奮しちゃったあせる 今夜は残業だ。。。。汗