木製ヒール | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

木製ヒール

 今週も賑やかにお教室終了。

 

もうすぐ靴が仕上がる生徒さんが多いので私も楽しみ♪


只今、パンプスやヒールの靴などレディース靴を作っている生徒さんが5名おりますが、昨年からWOODEN HEEL(木製ヒール)を作り始めた生徒さんが増えました。

ほとんどの既製のヒール靴はプラスチックのヒールに革を巻いて貼り付けてあります。昔は木製だったのですが、最近は滅多に手に入らないので、ヒールを自分で削って作ったりしていましたが、数年前に大量に仕入れることが出来、お教室でもそれを加工して自分の木型に合わせて作っています。




 

プラスチックと木製とでは何が違うかというと、まずは”音”。木製のヒールの方がコツンコツンと歩く音が静かです。それから、木製の場合、靴を木型から抜いたのちに、インソールの上からヒールに抜けて太く長いネジを埋め込みます。それによって、取れない折れない丈夫なヒールになります。

 

本日入れ込み作業。”日曜大工か?!”というような感じで賑やかでした。






 

 

それから、セメンテッド製法で作っている生徒さんも2名おりますが、両者とも『縫わないなんて不安。。。』『もう出来あがっちゃうなんて、早くて不安。。。。』とやたらと不安がっておりましたが、普段お店で買った靴はほぼこの製法です。

 

靴の歴史は『接着剤』の発明により、飛躍的な進化を遂げました。作り方自体がガラリと変わり、職人のトレーニング期間も飛躍的に短くなり、大量生産が可能になってのですが、作りて側からすると、楽しみをずいぶん奪われてしまったように思います。

 



物作り好きな生徒さん達なので、手縫いを覚えてしまうと”物足りなさ”を感じてしまうんでしょうね。手縫している時は『全然縫い終わらない。。。。』と落ち込みがちですが爆  笑、物作りは困難やまどろっこしさや、面倒臭さがたまらなく楽しいですよね。



 

自虐ギャグを言いながらも、工程のひとつひとつが終わるたびに達成感に恍惚としている生徒さん達いますものね。

 

 

昔はお教室ではハンドソーン製法しか教えていませんでしたが、探究心の旺盛な生徒さん達の好奇心の赴くままに『こういうの作りたいです!』という気合に負けて色々と教えておりますが、履き心地の違いを知れて良い勉強になると思いました。

 

ハンドソーン製法=手間暇かけた作るの大変な靴   ではなく、

 

なぜ履き心地が違うのか、なぜこんなに大変なことをするのか?の理由が、理論や見た目だけでなく、体感することによって深い理解に繋がると思います。

 

 

昨日はブーツの釣り込みをしている生徒さんが2名おり、汗だく💦で頑張っておりました。ブーツは短靴よりも土踏まず部分の釣り込みが大変なので、『全然だめだよ〜。』『木型に吸いつかないよ〜』とブーブー言っておりましたがニヤリ、ブーツでも短靴でも”基礎”を忘れずに、かかと部をしっかり釣り込んだのちに、革が流れたい方向に左手の親指で革が流れるようにアシストすれば、素直にいうことを聞いてくれます。無理やり力ずくでもの言わすのでなく滝汗、革の気持ちになって、私が革だったらこっちに引っ張って貰いたいなと思う方向へ。。。。革のブロッキングの時も同じね。体感すると「これか!」って分かりますので、疑う気持ちは分かりますが believe me真顔

 

 




そんなこんなで、毎週1個でも多くの学びを積み重ねていきましょう。