足の繊細さん | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

足の繊細さん

 本日は繊細な足をお持ちのお客様のフィッティングでした。

 

 初めてのご来店から7年ほど経ちますが、だんだんと足が良い感じに変わってきました。

当初はとにかく柔らかい靴でないと痛くて履けない。というご相談でした。

 

 足をみると靭帯が緩んで、縦のアーチも横のアーチも落ちてしまっていました。着用されていた靴もフニャッとした柔らかい鹿革の靴で、その靴以外は履けないでいるとの事で、「さてどうしたものか?」と木型も通常の作りとは変えて、靭帯を引き締めて敏感な骨を避けてと、締める部分と緩める部分を足の動きと傾きに合わせて木型を作り、特に敏感な部分にはスポンジを革の間に入れて当たりをソフトにしたり、アイデア満載で作った靴で、修理で戻ってくるのを見るのも毎回楽しみな靴です。

 

 その後、7年履いて頂きだいぶ足の形も変わってきて、靭帯が引き締まってアーチが出てきました。「もう少しきつくてもいいかな。締めても大丈夫になってきました。スポンジも、もういらないかも。。。」とだんだん、最初に作った木型よりシャープに修正をかけて通常の木型になってきました。

 

 今回オーダーされた靴は最初の靴よりだいぶほっそりして、なかなかカッコ良い仕上がりになりそうで、作るのも益々楽しみになっています。

 

 

 足は変わります。

 

筋肉を鍛え出したら激変したりもするし、体重の増減でも変わりますし、姿勢の癖でも、膝や腰を痛めた後にも変わります。

 

 

 そんな”変わる足”に寄り添って、靴を修正しながら負担のない歩行へ導けるように、まだまだやれる事沢山あるな〜と、本日も足から教えて頂いたことが多数あり勉強になりました。本当に木型作りは奥が深くて飽きないです。足は面白いな〜とつくづく思います。

 

 

 さて、先週のお教室は靴が仕上がった方、木型を抜いた方がおりましたが、お二人とも人生初の自作靴でしたのでいつもより笑顔が大きく私も何だかテンション上がりました。

 

 



 

 一足目って本当に大変です。でも、「大変だ〜難しい。。。。」と毎回悩んだりイライラしたりしながら自虐ギャグを言ったりしながら滝汗 作り上げた1足目を作り終えた時の喜びは大きいですよね。それに、本人たちはまだ気づいていないと思いますが、手先は格段に器用になってきています。大変だったナイフ使いも糸作りも、2足目に入ると一気に時間がそんなに掛からなくなっていることに気づきます。どんどん成長していることに気づくと、さらに楽しくなりますね。