革底の仕上げ方法 ヤスリ編 | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

革底の仕上げ方法 ヤスリ編

最近涼しくって仕事し易いですが、風邪引いている生徒さん達が多いですね。ゆっくり寝て栄養とってね。どうぞお大事に。

 

さて、先週は靴の形に仕上がり、ひたすらフィニッシング作業に没頭している生徒さんが数名おりました。

 

ヒール周りとウェルト&ソールの部分は、革ですのでサンドペーパーで磨けば磨く程、輝きます。

 

ただ、面がガタガタしていては、いくらサンドペーパーを掛けても時間ばかりかかります。

 

 

なぜ磨くと光るのか? ”面が平らだと光が反射するからです。” 

 

 

ここを理解して、サンドペーパーを掛ける前にしっかり面を平にしておかないとですね。

 

 

『革底の仕上げ方法 ヤスリ編』

ナイフで綺麗にカット→キヤスリで整える→水をつけてガラスの破片で整える(ここまでの段階で指で触ってガタガタしてないかチェック。)

 

→サンドペーパーを3段階の番手に変えながらひたすら磨く。(水をつけてみてツヤツヤ光り出したらOK)

 

 

 

上記の順序でツヤツヤにしていくのですが、ウェルト&ソールの脇は若干凹みのカーブをつけて、ウェルトアイロンのカーブに合わせます。これが初心者だと難しいので中級者以上は必死にこの部分を上達させようと、頑張っております。

 

ウェルトの脇の中央を若干凹ませると、垂直な状態よりもシャープに見え綺麗に見えます。

 

また、その後に熱を入れるアイロンでもワックスが乗り易いし、ソールステッチ(出し縫い)の時にナイフでソールのエッジから入れた切り込みの端も開きにくくなります。細かい事ですが、結構重要。

 

 

私は右手の親指の横のカーブに小さく切ったサンドペーパーを包むようにあてて、そのカーブを利用して丸みを出しています。

だから、右手親指の左脇の皮が異常に硬くなっていて、硬くなればなるほどカーブが楽に削れるので年々楽になってます。

 

 

最近、『筋肉を鍛えるブーム』感ありますが、身体って変わりますので手をかければ結果が出るので楽しいですよね。

 

靴作りも、普段の生活では使わない『手の筋肉』を使う事も多く、長年やっていると手も変形してきたりしますが、靴作りは楽になってきます。

 

去年できなかった事が今年出来るようになっていたり、1足目を作成中には凄く難しかった事が、2足目以降はそれほど難しく思えなかったり、5足も作っているのに、まだ難しい。。。。と思える工程もあったりしますが、今までより立体を把握する力がついたり、気にならなかった事が気になり出したり、つまり『目が肥えてくる』楽しみもありますね。

 

長年何かを続けるって、長年続けてきた人にしか分からない『力』がつきますので、今『目の前にある作業』に集中して、一つ一つ身体に覚えさせていきましょうね。身体も目も感覚も日々育っていきます。年齢に関係なく、人はいつでも育ち盛りです!

 

 

今月中には、生徒さん達のピカピカ、ツヤツヤした”ヒールとウェルト&ソール”が見れるかな。。。。どうかな?。。。(笑)