SEAT BREAKER & SEAT RASP | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

SEAT BREAKER & SEAT RASP

今週のお教室も楽しく終了。

 

昨日のクラスで、最近入った生徒さんが帰りがけに『すごく楽しいです!』とシャイな笑顔で言いながらササさっと帰っていきましたが、嬉しかった〜。靴作りは大変な作業の連続ですが、楽しいと感じてくれるのがとても嬉しいです。

 

今週を最後にインドネシアに転勤になってしまった生徒さんも、ギリギリ出来るところ迄すごく頑張って靴を作ってて、日本に帰省の際にまた続きを作りにきます!っと言ってくれて。笑顔でしばしのお別れ。いつでもウェルカムよ。達者でな〜。

 

お教室の生徒さん達は、みんな仕事もしっかり頑張りつつ趣味にも没頭していて、その生命力漲るパワーは時々私を圧倒させますが、元気の無い時にはエネルギーを注入してもらえて有り難いです。良いエネルギーの循環が最近はとても感じられて、とても良い雰囲気。

 

 

プチ講座はとりあえず一通りやった感じで(また思いついたら行いますが)、今後は、その日その日の生徒さん達の工程を見て、細かい細かい事をその都度やっていこうかと。

 

今日の教室では、ベヴェルド ウェイスト製法でソールのヒール周りを整えている生徒さんがいて、丁寧に頑張っていて綺麗に仕上がりそうでした。この工程、私はここ10年位は一番好きな工程です。それ以前はテンションが上がらない工程でしたが。。。(笑)。

 

 

写真の工具を使います。左の2つがSEAT BREAKER で右が面取りやすり。この両方使いで踵に包み込んだソールの革を、踵周りに吸い付くように攻めながら整えていきます。

 

SEAT BREAKERがとてもワクワクする作りで、2つ付いているねじを回して、脇に付いているブレードを上げ下げ出来、このブレードの幅がヒールから出る革の幅を決めてくれるので、好きな幅に調節出来て本当に便利。こういう使う者の気持ちに寄り添ってくれている工具は感動さえする。なんかロックバンドの様な名前だし(笑)。この工具を見て、何にどう使うか知っている人は地球上にそんなにいないけれど。。。そんなレア感もグッときますよね。

 

右の面取りヤスリは日本の工具で、SEAT BREAKERである程度形を整えた後に、さらに平らにする際に使用。イギリスの職人仲間に数本買って持っていたら、その後イギリスに行くたびに催促されるようになった工具。今はもう生産していないようで悲しい。。。。

 

この2種とハンマーがあれば、ヒール周りはOK!  たったそこだけ?と生徒さんに言われましたが、靴の工具ってそんなもん。ピンポイントで一カ所の為、その一カ所をどれだけ綺麗に仕上げられるかに試行錯誤しながら一喜一憂するのです。

 

そんなこんなが、とてつもなく楽しいのです。そんな小さな事で一喜一憂出来る日々が、とても充実した幸せを感じるんです。

 

この幸福感をね、生徒さん達にも感じて頂けたらな〜と思います。