柄(がら) | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

柄(がら)

昨日は代官山の”無垢里”で開催中の Kisakishoes靴展『重なり』へ顔を出してきました。(4月24日(水)まで開催中です!お時間ある方是非!)

 

元アシスタントの木佐木愛が無垢里でこの個展を始めて8回目。1年に1回だから、8年目という事でそれだけでも凄いな〜と。毎年成長を楽しみに見に行っているのですが、年々彼女のブランドの輪郭がはっきりしてくる感じが見れてそれだけでも楽しい。

 

私の工房には教室オープンからの生徒で、その後アシスタントとして働いてくれて10年以上関わっていたのですが、作る靴は全く違うアプローチ。なんだろう、随所随所に片鱗は見えてそれを見つけるのも楽しい。彼女は子供が工作するように意味もなく楽しいからやってる、という純粋なエネルギーで動いているから、彼女の作る作品からもその雰囲気がふわ〜と漂っていて、見ている人をも童心に帰らせる力があります。人が作るものって『その人柄』が出ますね。

 

どんなお客様が買って行くの?と聞くと、『う〜ん。作家さんが作った服来てる人かな』との事。

 

作り手の人柄で物を選ぶ人達が顧客って素敵ですね。トレンドなんて全く関係ないから、ブレないですよね。

 

今、○○が来ている!とか、トレンドに乗ろうとしている話を聞くと、『来ているんだから、すぐに去るじゃん』と思いますもの。

 

手で作るってことは、作る数に限界があります。1足作る時間って決まってくるから。だから、大衆受けしなくていいのです。多くの人にって考えなくていい。ただ、共感して下さる人達との縁を結んで行くのが大切です。良縁を結ぶには、純粋に自分の『柄』を突き詰めて、共感が持てる説得力のある仕事を続けるのみですね。ちゃんと自分と向き合う事が一番大切かな。と

メグちゃんの個展を見て思いました。

 

 

その後、工房に戻り、HPやロゴをずーっと面倒見てもらっているミッキーと今後の打ち合わせ。今後やりたい事が沢山ありすぎて、ミッキーに話しているうちに『もっと考えまとめなきゃ。。。』と、少しづつ頭の中が整理されてきた感じ。

音楽の話、本、映画の話も彼とは気があって、ずーと話していられるから、打ち合わせがいつも長い。。。のですが、毎回ヒントが色々ある。

 

洋服の話になって、ミッキーは同じT−シャツを20枚くらい持ってて、ボトムも同じものを何枚も。いつも同じ物着てるので、朝、服を選ぶ時間いらなくてよい。と言ってました。デザイナーのサトウオオキさんもラジオで同じ事言ってたな。

 

その気持ちも分かるんですよね。私は丸襟のシャツを12枚持ってて、黒いデニムを6本持ってて、考えたくない日は、丸襟シャツに黒のデニム。でも、時々、買い物へ行って『わ〜』と思える服に出会って購入し、初めて着て出掛けるときって、凄く背筋も伸びて自分の身体の外側と内面が一致した感覚というか、上手く合体出来た感覚になって、新しい服との合体が気分がいいんですよね。

 

自分と向き合う事の中で、ファッションも大事な要素ですよね。ファッションってその人が合体したい『柄』なんだと思うと、目で見える人柄。ちょっと、怖いね。。。(笑)。

 

GWは1日お休みとって、洋服との出会いを求めて街へ繰り出そうかな。