靴紐の結び方
昨日は夕方に数年ぶりの友人からいきなり電話があり『靴ひもが切れたんだけれど、縁起悪い?靴紐お前売ってる?』との事。靴ひもが切れると縁起が悪いのかは知らないけれど(笑)靴ひも売ってるよ〜と言うと、すぐに来た。
『電車内で靴ひもを結び直そうと引っ張ったら切れた。なんか縁起悪くない?』と何故だか『縁起』にこだわる友人。鼻緒と間違えてるのかな?
『生きてりゃ、靴ひもくらい切れるって。』と笑ったら『お前って相変わらず、靴ひもからも人生語れるのな、それ才能だよブログとかやれば?』と言われる。(笑)
黒いダービーを履いていたから、黒い靴ひもを渡そうとしたら、販売している靴ひもには赤や青、緑、オレンジ。。。と色々あるので、なんか色に反応。『マジ〜赤とか、かっこいい!!』と赤い靴ひもを靴に通しながら、青もいいな!と黒、赤、青をお買い上げ。
靴ひもでこんなに喜ぶ人も見た事ない。靴ひも変えただけでこんなに興奮出来るの才能だと思うから、ブログとかやれば良いと言ってあげた。
その後、靴ひもってすぐ解けるんだけど。。。。とお悩みの様子。
靴ひもは解けにくい結び方あります!
普通、蝶々結びをする時、最初に輪っかを作りますよね。それにもう一方の紐を一回まわして結ぶと思うのですが、そこを1回じゃなくて2回まわして結ぶと、解けなくなります。脱ぐときは普通に一本引っ張れば簡単に取れます。
ちょっと、2回まわして引っ張るのが慣れないとやりにくいようですが、最初の輪っかを作った後に右手の親指も輪っかと一緒に2回巻き付け、親指を抜く時にもう一方の輪っかを引っ張ると簡単です。
実際に見せないと説明するの難しいな。。。分かりますか?
靴ひもが解け易い方は是非お試しあれ。
後ね、靴紐の通し方も色々ありますが、私が普段するのは『シングル』と呼ばれる紐の入れ方。外側の一番上の穴と、内側の一番下の穴に紐を通し、下の穴から順々に上に向かってぐるぐる紐を通すやり方。見た目は紐が横に四本並ぶように見えます。
同じ見た目でも、『パラレル』という紐の入れ方は、外側の下から2番目の穴と、内側の一番下の穴に通してから交互に入れるやり方もあります。
『シングル』も『パラレル』もやり易い方で良いと思います。
ちょっと、問題があるのが、『オーバーラップ』(と呼ばれる紐の通し方。一番下の両穴に紐を通してから、バッテンを描くように紐を通すやり方)です。この結び方だと外側のfacingと内側のfacingの間にバッテンが邪魔してスペースが出来ます。
靴がきつめで、fachingを全部閉じたくない場合には良いのですが、靴が緩い。。。場合、fachingが閉じれなくて緩くなっている場合があります。
以前も靴の修正で、この靴緩くて。。。と靴をお持ちになったお客様が、この『オーバーラップ』の結び方で、『シングル』の結び方に変えて上げたら『あ!ぴったり!』となった事があります。
ま、エレガントな靴にバッテンがついているのも、スマートじゃないと思うし、『オーバーラップ』は登山靴だとか、安全靴とかに使う結び方で、英国紳士でこの結び方をしている人は見た事ないです。なんか、日本だと紳士靴の本でも紹介してたりするので、迷ってしまっちゃいますよね。 ま、靴がキツくて常にスペース開けたい方には良い結び方であるとは思います。
『靴ひも』自体も色々ありますよね。丸紐、平紐、ワッスク付いているもの、付いてないもの。。。。時々、靴ひもの端に金具を付いたものを欲しい。とお求めになる方もいます。
イギリスのビスポークでは基本使いません。紐の端に金具があると、その金具が靴の革を傷つける可能性があるからです。
高級な肌理(きめ)の細かいカーフに紐が傷をつけるなんて。。。。怖い怖い。金具がちょっとでもエッジがめくれたりしたら、結構な傷になりそうで想像するだけでも『イヤ〜!!』って叫びたくなる(笑)。ま、レアだと思うけれど、そこにリスクはいらないです。高級な革を使う店は、基本使いたくないですよね。
ワークブーツなら、紐の端でさえ頑丈さを求めたいのだろうから良いと思いますが。私はスニーカーを買った時、だいたい紐が長過ぎるので、切って金具をつけます。スニーカーの靴ひもってちょうど良い長さって探すの大変だし。
即席オーダー靴ひも。そういえば、金具をつける工具が昨年辺りから見当たらなくて、ずーと探しているんですが、どこへしまったのか。。。。生徒さんでも、スニーカーの紐を切りたいって人いるのにね。
『靴ひも』だけで、長い文章だったな〜(笑)