とにかく1足作ろう! | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

とにかく1足作ろう!

 あれれ?もう1月も残りわずか。。。。1年の12分の1が。。。。

お正月明けからオーダーが多く、靴製作以外の仕事で工房をTVドラマに貸し出すとかあったり、立て続けに懐かしい友人から連絡があって食事に行ったり、毎日慌ただしく新しい年を楽しんでおります。

 

 今日は天気も良く最高だな〜。顔に寒さを感じて、コートの暖かさにほっこりしながら、太陽がまぶしいって日が一番好き。太陽光に照らされて仕事している時は思わず独り言で『完璧に幸せだ!』とか、出し縫いが終わった後に言っていたり。日々好きな仕事が好きなだけ出来る環境に感謝。

 

 長年定期的にお越しになるお客様も、お久しぶりなお客様も、お初のお客様とも、靴のあれこれで色々なお話をしながら、気づかされることや、新たな挑戦を頂き、モチベーションが新年早々上がりまして、常に初心に戻って1足1足作りたいと思います。

 

 生徒さん達も、どんどん自分で家にある靴を修理したり、ゴム底をつけてみたりとチャレンジしたり、知り合いから受けたオーダーに全力で挑戦したり、もう私の手助けはいらない位にちゃっちゃか続けている生徒さんや、長年生徒さん達は楽しそうに靴と向き合っていて良い感じです。1足目の生徒さん達は毎回まだ道なき道を歩んでいるような不安そうな顔ですが。。。。次の工程に進むたびに新たな試練がどんどんやってくるので大変だと思いますが、1足目はそんなものです。心配ご無用。だって、靴作りで行う作業は日常生活では出会えない事ばかり。靴作りは『非日常』への旅です。でも、旅慣れればそれが日常になっていく。『非日常』を楽しみましょう!!旅慣れて、サバイバル能力が半端なくついている自分に数年後に出会えます。

 

 聞いた事もない靴用語が飛び交い、見た事もない工具を使い、やった事のない作業をする。しかも一回で上手く出来るような工程は少ない。。。。でもね、周りの生徒さん達を見て下さい。ほとんどの生徒さん達は初心者からのスタート。続けていたら誰でも出来るようになります。靴作りに必要な才能は『続けられること』のみ!!!  イギリスの靴職人の先輩達は、私が入った時は靴職人を最初から目指していた人って結構少なくて、職安いって工作が得意と言ったら、ここを紹介されたってビスポーク店で30年以上働いている腕の良い職人も結構いた。30年も働けたのは靴作りが楽しかったからだと思う。30年も作ってたら、誰だって上手くしかならないと思う。

 

 それから、習得する時間は人それぞれだけれど、ナイフが上手く使えるようになったり、革を上手く引っ張れるようになったり、手縫いが真っすぐ縫えるように練習しているうちに、『目』も養われていってます。今まで、真っすぐに!90度に!とか言われても自分には真っすぐに見えるんだけれどな〜とかだったのが、0.3ミリくらい歪んでるな〜とか見えるようになって来てたり、

バランスが見えてくるようになってくる。そうなってくると、自分で好きな形に出来るようになるから、益々楽しくなる。

最初は何が正解で、どんな形になっていくのかさえ想像出来ていないのが、頭でイメージ出来るようになると、作れる感やこうしよう!という欲求も出て来て、そこを目指して頑張れる。目指すものがあるとさらに楽しくなる。と楽しいスパイラルに入っていく。こうなるともう、靴作りの大変ささえ楽しめる。まずは、1足頑張って作り上げましょう。その時に自分がどう感じたか。もう一度作ってみたいか、もうお腹いっぱいか。。。。

 

 『靴職人になって海外で働こうと思ってます!』って方々から、相変わらずメールを頂きますが、ほとんどの方が、まだ靴を作った事はありません。と書いてあります。兎に角、1足作ってから夢を広げたほうがいいし、そんなメールで僕は靴職人になれるでしょうか?と聞かれても。。。。続けられるか?が一番大切な事。作った事もないのになんで決められるのか。。。。しかも会った事もない人の事、分かるはずもなく。。。兎に角、他人に相談する前に1足作ってみて下さい。教室やってますし、どなたでもウェルカムですので。。。。(笑)