ご友人へ靴を贈る
BWSに入ると1足目はこちらで木型とアッパーを用意します。アッパーは外羽デザイン3種類の中から選んで頂き、全員黒の革で、まず底付という、靴を立体に仕上げて行く工程を行います。
1足底付をする事で、工具の使い方、靴の構造を学んで頂き、2足目は木型からでも、デザインからでも、再度底付からでも、生徒さん自身が行いたい工程から学べます。
で、2足目を生徒さん達は木型から始める人が多いのですが、自分の足でなくても良く、ご家族やご友人の靴を作る生徒さん達も多いです。でも、靴作りは長い工程。。。靴を作って貰う人には決して知り得ない、血、汗、涙とプチ鬱状態、ジレンマ、失敗、絶望、希望。。。。兎に角、作り手の中に計りしれない葛藤が渦巻きます。生徒さん達は1足作るのに1年ちょいを要し、木型から作り→仮縫い→本縫いと本格的なビスポークで作ると2年以上掛かる事もざらです。
生徒さんの中には、ご自分の靴、娘さんの、ご自分の、息子さんのと交互くらいに作っている方もいて、手慣れてきて、自分で決めたスケジュール通り家でも作業して来る方や、海外で生活している弟さんに作ったり、奥様に作ったりしている人達もいます。
そんな中、ご友人に作っていた生徒さんがいて、しかもとてもお洒落なご友人に木型から頑張っていた靴がそれはそれはとても喜ばれて、ご友人のブログ(装苑)にアップされましたので、掲載させて頂きます。もう本当、生徒の橋本教授はお仕事でも大変な時期だったのに、教室に早めに来てコツコツ頑張ってたので、私もこの記事、メチャクチャ嬉しいです!!
こちら→http://soen.tokyo/blog/shoko/
こういう記事を読むと、作り手は今迄の苦労が報われるし、一仕事終えた安堵感が訪れる事でしょう。靴作りは、実際『苦労』『大変』なんて口では言いながらも、一つ一つ工程が終わる度に嬉しい達成感もあるし、自分で作った靴を履くのも凄く嬉しいことだけれど、贈った方が喜んで下さるのは、震えちゃうくらい嬉しい事ですよね。
靴作りは登山やマラソンに似ています。諦めたらそれ迄だけど、諦めなかったら、良い景色と清々しい気持ちが待っています。