サイドエラスティック ブーツ | ”Benchwork study Laboratory" 英国式 靴作り教室

サイドエラスティック ブーツ

今週10日の日曜教室で『サイドエラスティック ブーツ』のパターン講座行います。
募集中!!
日時: 2016年7月10日(日) 13:00~17:00(4h)
参加費: 5,200円(税込)(※BWS生徒は4,200円(税込))
持ち物: 木型とそのスタンダード,0.3mm シャープペン,目打ち,30㎝定規,消しゴム,カッター
講 師: 大川バセット由紀子
場 所: Bench Work Study(ベンチワーク・スタディ)工房内
〒157-0066 東京都世田谷区成城6-5-25-4F
※小田急線 成城学園前駅 北口より徒歩1分
ご予約: E-mail : bespokeshoes@benchmade.jp
※件名に「ご氏名」と「7月10日 日曜パターン講座『サイドエラスティック・ブーツ』 for 上級者 希望」と明記の上,講座参加の旨をメールにてお知らせください.折返しご連絡いたします.


 今回は上級者向け、と言う事で参加者も少ないと思いますが面白い事が学べると思います。

 このブーツ、『サイドゴア』、『チェルシーブーツ』とか呼び名もあります。靴の呼び名はブランドでつけた名前がそのまま広がるので、どれが正解とか無いのですが兎に角、サイドにゴムの付いているブーツです。

 ブーツは秋冬に重宝するスタイルですが、難を言えば『脱ぎ履きしにくい』という事でしょうか。
ちなみに一番脱ぎ履きしにくいブーツはオックスフォード ブーツです。一番下の紐まで緩めないと履けないといけないので、かなり時間がかかります。で、ブーツの脱ぎ履きを容易にするデザインが求められ、ジップブーツやサイドゴア等が出現しました。他にスリップオン ブーツなるブーツもあります。アグのムートンブーツのようにすぽんと足入れできるブーツもありますが、こちらのブーツは元々イギリスでは農夫のブーツとして使用されていたもので、スーツには似合いませんのでシティー向きではありません。

 ジップブーツやサイドゴアなどはスーツにも合わせ易いので、紳士靴では人気がありますが、これをオールハンドで作るには結構大変です。パターンや製甲はそれほど難しいわけではありませんが、甲の部分の革が高くまであると、『ブロッキング』という、革を立体に形成してから裁断するという事をしなくてはなりません。工場ではブロッキングマシーンなるものがあり、かなり簡単にできるのですが、ハンドで行う場合、お湯や水に革を浸し、木製のブロッキング用の型に革をつり込んでいきます。これがもう~革によっては半日くらい時間がかかり、体重が3キロ程減る仕事です(笑)。

 お湯につける革と水でないと縮んでしまう革とありますし、ブロッキングに使える革の部位は一枚の革から一部分だけで、革の伸びもしっかりみき分けないといけません。パターン自体は大きいので、失敗した場合のコストダメージも半端ないです。

 ハンドで行う必要も現代ではないのかな。。。と思いますが(笑)、知っているのと知らないのではその後の考え方、ベースの考え方が違ってくると思いますので、是非上級者の生徒さん達は学んで頂きたいと思います。

 私は今年後半、このデザインのブーツで色んな試みをしたいと思ってますので、再度勉強しながら履き易いブーツを考えていきたいと思ってます。

 真夏にブーツの話もなんですが。。。。冬に履くには夏から作り始めないと。。。という事情があります。ははは。